ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

回文、怪文

2006年10月20日 | 通信-社会・生活

 回文とは廻文とも書き、カイブン、またはカイモンと読むが、「和歌・連歌・俳諧などで、上から読んでも下から読んでも同音のもの。」(広辞苑)などのこと。
 フジテレビの『タモリのジャポニカロゴス』を時々観ている。いつだったか、そのテーマが回文だったことがあって、番組を観ながら私もいくつか考えた。以前、その番組とは別の番組だったかもしれないが、「野茂の物」という回文が紹介されていて、「えっ!、固有名詞と格助詞を使えば回文なんていくらもできるじゃないか」と思ったことがある。それを思い出して、たとえば、
 那覇の花
 名護の粉
 コザの雑魚(コザは現沖縄市の一部の旧地名)
などが考えられる。それはしかし、少しインチキみたいで、それに短すぎて面白くない。固有名詞を使わない回文も一つ思いついた。
 カナノコは箱の中
これには格助詞の「は」が入っているが、その「は」を取って、
 カナノコ箱の中
でも、ちゃんと回文になっている。
          
 長い回文も考えた。これには固有名詞を入れてある。人名である。フジテレビのアナウンサー、可愛いということで有名な中野美奈子。
 サルサ下手中野美奈子波の彼方へ去るサ
彼女が実際に、サルサが下手なのかどうかについては、関知しない。もう一つ、高島彩の名前を使って、彼女が留学先から一時帰国したという想定で、
 帰省せる高島彩、親甘し、語る成績
これも、アヤパンの父親が甘いのかどうかについては、関知しない。
          

 さて、カイブンにはもう一つある。怪文書である。略して怪文と言う。怪文書は「いかがわしい文書。無責任で中傷的・暴露的な出所不明の文書または手紙。」(広辞苑)ということ。「文書または手紙」に「電子メール」も今は加わる。
 6月から職場のパソコンにいろいろな人からメールが来るようになった。最初の頃はローマ字の日本人名で、40日間で12件。7月10日から外国人名になり、50日間で54件、1日1件の割合となる。それが9月からは漢字の日本人名となって、その数は、昨日(10月19日)までの50日間でざっと270件。1日当たり5件強の数となっている。おそらく迷惑メールである。新手の詐欺メールに違いないと想像する。
 日本人名で、そのタイトル名が「ありがとう」とか「失礼しました」とか、「お詫び」とか「お願い」とかになっていて、一見、職場の誰かの知り合いで、何かしてくれたことへの御礼、何かしてしまったことのお詫びなどのメールかと勘違いしてしまう。うっかり開きかねないのである。あるいは、もしもその名前がたまたま自分の友人知人と同じ名前だったら、何の疑問も持たずに開いてしまうかもしれない。であるが、幸いにして、私以外の職場の人間がメールのやり取りをすることは無く、また、自分の友人知人と同じ名前のメールも来ていないので、私はまだ1件もそれらのメールを開いていない。
  メールを開いていないので、その内容が怪文かどうかは断定できないが、1日5件以上もいろんな名前で、似たようなタイトルでやってくるメールなのである。おそらく危ないメール、と私の危険予知能力は警告するのである。みんなも気をつけてね。

 カイブンにはさらにもう一つある。怪聞。「怪しいうわさ」(広辞苑)ということ。
 ケダマンに会いたいという人がいるが、もしも「ケダマンを首里城の近くで見た」なんてことを聞いたとしても、それはたぶん、怪聞ということになる。
          

 記:2006.10.20 ガジ丸