いつも、当ブログ並びにIMM分析番組をご視聴頂きまして、まことにありがとうござます。
ところで、昨日5月20日の豪ドル相場は全面安となり、月足同様に日足も完全に一目均衡表の雲の中へと入りこんでしまいました。週足は雲の上限で上値を抑えられて結局は中に入れず、消去法でも下落が優勢な地合いです。
先ほどご紹介したIMM番組の中で、豪ドル買いの余地を指摘しています。
相場が落ち着けば再び金利差が見直され、ジリジリと買われると見ていますが、ただ、とにかくロングもショートも見境なく手仕舞いが先行している現在の相場は、豪ドルも一先ず目先のロングを手仕舞いつつ底値を探しに、暫く上値が重い展開になりそうです。どの水準で押し目を買うのか非常に悩みますが、どこかでボトムの形を作った際には是非、挑戦してみたいところです。
ところで、NZDも含めて、昨夜のAUDの下落要因について、いろいろな解説を探し回ってみましたが、今一つ明確な理由は見あたりませんでした。ただ、某ストリーミングニュースではRBA総裁補佐(ってどんな役職?)の発言として、「長期資本の流入低下が豪ドル安を招く恐れがある」との報道があり、それが材料視された可能性はあるかもしれません。
長期資本の流入が低下傾向にあるかどうか、確認していないので何とも言えませんが、豪州の経済や財政は御存知の通り、海外勢の債券買いや不動産購入などによる資本流入が高い割合を占めており、もしこうした資本流入が本当に低下傾向を鮮明にしているなら、企業や政府の財政に逆回転が掛かりかねず、そうなると中国のようにデフォルトリスクが表面化するのは確かです。豪州の不動産バブルは、機会があるごとに懸念されており、豪ドルが下落傾向にある時は、このネタには十分注意が必要です。