外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

対ドル相場:今週の戻し相場も良い水準まで到達 ここからは騰落分岐点となる可能性

2012-06-08 08:08:47 | ☆相場分析-ユーロドル

おはようございます、ForexTVジャパンの浅野です。

ここ数日間、戻し相場が続きました。水準も良いところまで戻したという印象です。
週の後半は各国の政策金利発表が続き、結果は千差万別となりました。
オーストラリアは25BPSの利下げ、ユーロは据え置き、中国は利下げといった具合です。アメリカは緩和期待が高まるものの、昨日のFRB議長証言からは、追加緩和は示唆されませんでした。

相場シナリオでは、アメリカの追加緩和期待で、ドル安の戻しを続けてきたことになっていましたが、さてそれが否定されたような結果となり、再びドル高へと回帰するのでしょうか。

この戻し相場で一番早い動きをしたのがオージードル相場でした。不可能だと思われていたパリティ(1対1)まで戻す展開ですが、こちらは最近、中国景気の動向に左右される傾向があります。その中国の利下げは、改めて中国の景気後退を露呈したとして、オージーにとってアゲンスト材料になるのか、或いはこれを機に、景気回復となってオージーにとっては好材料となるのか、判断が分かれるところです。

相場全体的に、今の水準からの騰落の可能性は五分五分に見え、戻し優勢派と下落トレンド継続派のせめぎ合いがあるかもしれません。そういった意味では、各参加者ともに非常に中立な立場で、取引ができる場面だとも言えそうです。

個人的にはトレンドを重視したいので、先ずは売り(ドル買い)から試してみたいところですが、各チャートポイントを突き抜けるようならドテンも視野に、つかの間の上げ相場に少しだけ付き合うつもりです。ドル安側への期待変動幅はあまり残っておらず、ロングが進んだとしても、そこそこの水準ではスクエアが良いという印象です。

では、今週最後の金曜日、無理せず頑張りましょう。

浅野