外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

浅野のつぶやき-ドル円下落でクロス円暴落と思いきや単にドル安

2010-07-01 21:46:27 |    -ポンド円
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

少し目を離していたところ、ドル円が87円台ですか・・・。
リスク回避ならクロス円暴落・・・が、頭をよぎりましたが、何とストレートが上昇していますね。どうもドルが全面安のようです。

市場では根拠を何に求めるでしょうか。今のところECBの短期オペでデフォルトリスクが後退といったところなのでしょうか。流動性がひっ迫しないための策だとは思いますが、これで期日はどうにか乗り切りそうな気配ですね。ただ、借りたお金を返すために借り直す状態は、誰が見ても健全ではないのは明白です。

ポンドが調子よくドル売りに参戦しているようですが・・・ユーロポンドは上昇しており、ユーロドルより上昇が鈍ければポンドドルが上昇しても、計算上はあり得ますから・・・。ポンド下落派としてはクロスが絡むとなかなか複雑です。

スウェーデンが利上げですね。この辺も何だかんだで欧州圏の利上げ期待がドル全面安の材料にもなっていそうです。米国の値動きと終わり方を見て、考えてみたいと思いますが、景気後退の材料でリスク回避のドル買いにならないようだと、少し危険な展開もありそうなので、そのあたりを注目してみます。

では、また明日、お目にかかりましょう。

浅野 敏郎

7月01日午前の東京外国為替市場概況と、ポンド円相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-07-01 15:05:48 |    -ポンド円

■本日7月01日、午前の東京外国為替市場の動きをお伝えします。

月初から概ねリスクを回避するドル買い、円買いの動きが優勢です。特に高金利通貨のクロス円の下落が円高基調を誘っている印象です。ユーロは、昨日から底堅くなって下値は伸ばし切れていない状況ですが、ドル円やポンドドルは、安値を切り下げています。

■今日の通貨フォーカスはポンド円相場です。

やや作為的な金利先高観の演出によって、ポンド買いが一時強まったものの、中銀筋から連続して否定的な発言が飛びだし、下落気味に推移しています。円にとっては頼みの綱だった、高金利通貨のクロス円が下落を開始し、円高を支援している状況です。結果、ポンド売り円高のバイアスによって、ポンド円は下落しやすい地合いに見えます。



下落が加速した133.00手前での戻り売りが開始しやすいものの、既に期待できない相場展開となっており、131.00割れで追いかけるしかなさそうです。133円へ再び乗せ返すようなら一旦はストップです。



下値は、日足のサポートラインが視野に入りますが、まずは5月の下値となる126円台後半がチャートポイントになりそうです。その手前では、昨年11月と95年4月の安値水準となる129円台前半がマイナーなサポートになるでしょう。
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6月30日の外国為替市場、復習とキーポイント-7月01日「FXフラッシュ1400」

2010-07-01 14:40:15 | ☆外国為替を読む

■6月30日水曜日の総括です。

東京時間序盤は、米国市場を引き継いで株式市場が軟調に推移したことから、リスクを回避する動きが優勢でした。しかし、下落し過ぎた通貨からクロス円を中心に買い戻す動きが強まると、クロス円を中心に底堅くなり、欧州時間序盤まで、緩やかな円売りドル売りが進行しました。

欧州時間に入り暫くして、ECBが3カ月物の資金供給オペを発表したことで、以前からくすぶっていた、7月1日に期限がくる1年物の資金供給オペに対する懸念が後退し、ユーロが一時的に反発しました。しかし、リスク警戒感を緩めない株式市場や、米国時間に入ってスペインのソブリン格下げが検討されているとの報道もあり、じりじりと反落しました。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

前日29日の安値から、概ね買い戻しが優勢となり、ECBのオペ報道で一時1.23台を覗く展開でしたが、冴えない経済指標や軟調な株式市場が上値を抑えた格好です。

◆ポンドドル相場

ユーロドルが上昇した局面でも、上昇には鈍い反応でした。ユーロポンド相場でもユーロ買いポンド売りが出たことや、イギリス中銀筋からは、昨日に続いて景気に関して弱気な発言があったこともポンド売りの一因となりました。

◆ドル円相場

株式市場が軟調だった割には底堅く推移しました。ECBの発表を受けて、ユーロ円等での円売りを追い風に、88円台後半まで値を伸ばしたものの、米国時間ではリスク懸念が再度強まると、88円台前半に反落しました。

◆その他の米国市場の動向

冴えない経済指標やスペインの格下げ懸念が足かせとなって株式市場は続落し、債券市場は中長期が続伸した模様です。世界的な景気回復力の低下懸念で資金が長期債にまで及んでいるとの推測ができ、実際に資源国通貨が下落を伸ばしている流れは順当に見えます。ただ、デフレ懸念までが散見され始める中で、金相場やCRB指数が上昇しているのは、懐疑的な印象です。
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今日の通貨フォーカスはポンド円相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
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