外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

EURJPY トレンドチャンネル下抜け 長期下値補助線で支持か

2007-05-08 22:42:45 |    -ユーロ円

本日のシナリオは、レポート作成後に入った急用でアップできなかったものをそのまま掲載いたします。後だしジャンケンにも見え恐縮ですが、本日唯一のチャンスを逸した感じです。
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数日前から怖くて買い戦略に乗り切れなかったユーロ円が下げを演じています。

日足での上昇トレンドがかなり急勾配だったため、数日の揉み合いで下値補助線に接触した結果、時間との折り合いがつかずに労せずして下割れを実現した結果、下落に加速が付きかけています。

転換線でかろうじて下支えられているようですが、トレンドチャンネルを明らかにブレークしており、もしかすると深めの調整が入る恐れがあります。

ユーロドルの下落に端を発している様にも見え、ポンドドルにも伝染する可能性を秘めています。ドル円がドル買いに連れて120円台を回復する動きが見られれば下落も限定的だと予想しますが、何故か朝から頭は重く、また昨日はドル円の下落をシナリオとしただけに期待できない(したくない?)これまでの状況です。

では本日は、チャートから根拠を解説してみましょう。

 
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スプレッドのお話 1.外国為替の取引価格構造(2)-前

2007-05-08 12:31:42 |   -【特集】スプレッドのお話

(2)仲値とTTS/TTB(前)


具体的に為替取引価格が成り立つ仕組みを説明する前に、銀行間市場ではポピュラーな仲値の仕組みを説明いたします。刻一刻と変化する取引価格ですが、その取引価格の成り立ち方をスローな視点で考えると、仲値及びTTS/TTBの関係と全く同じ仕組みであることがわかります。

外国為替市場には、銀行間(インターバンク)市場という代表的なカテゴリー(括り)が存在します。為替の卸売り市場のようなもので、大手金融機関が主な参加者となっており、世界の為替需給の殆どがさばかれている市場です。

常に変動している為替取引価格は、大規模な貿易や資本取引を行う際に、例えば日本国内においては日本円での換算価格を決定しきれないという事態が発生します。あるいは、津々浦々の支店から僅かでも為替取引が発生した場合、窓口ベースでの市場取引価格と、その取引内容が本店に連絡され実際の手当てまでの時差が原因で、取引価格が窓口と一致しない可能性があります。例え僅かな10銭という違いが発生しても、100万ドルで10万円の違いとなって現れてしまいます。(続)

 

 
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