乖離点などの意味もあるが、相場的には、ある価格や水準を越えるとそれまでの勢いを加速しそうな、価格あるいは価格水準を指す。
越えることが出来なければ、支持・抵抗となり相場は折り返すことになる。
このブレークポイントのことをチャートポイントという場合があり、実際に越える(ブレークする)ことで加速的に変動が拡大するような状況をブレークアウトと呼ぶ。ブレークアウトは、上から下に発生した場合をブレークダウン、下から上に発生した場合をブレークアップ等と言う場合がある。
発生原因としては、テクニカル分析等から短期筋による仕掛けに端を発する場合もあるが、一般的には、なんだかの理由により相場にエネルギーが溜まり、それが一気に一方向へ吐き出されることが主原因とされる。
ブレークアウトが極端に発生すると、いわゆるギャップ(窓)を伴う場合がある。ギャップが空く程のブレークアウトが発生した場合、暫くは動き出した方に相当なバイアスが掛かるため相場はその方向へと暫くは変動する可能性が高いが、長期的にはいつかはそのギャップを埋めに動くと言われている。
短期的にギャップを埋めに来る場合は、ブレーク自体が仕掛けによる動きである可能性がある。チャートの足が短期になればなるほど、ギャップの発生率が上昇し、流動性が少なければ少ないほど、発生率が上昇する。
為替の場合、24時間市場なのでニューユーク時間の17:00を境に、終値と始値が隣接する場合が多く滅多にギャップは発生しない。金曜日→月曜日の、いわゆる週末リスク期間に最も発生率が高くなる。
人気がブレークする、流行がブレークなどのように使うことからも、その流れが一気にその方向へ発生する様子は理解できる。短期的なブレークは長続きしないように、相場の短期ブレークは、頻発するが息が短い場合が多い。
こぼれ話
Gショックの時計も一時はブレークしていたが、今はどうなっているのだろう??そういえば昔、切手収集なども流行っていたが、なかなか息の長い“趣味”として理解されていた流れも、今となっては消えてしまったように見える。ただ、このトレンドに乗れた方々は、随分長い間に渡り楽しめたのではないだろうか。
確か我が家のどこかにも眠っているはずだ。相場のブレークも、短期モノと長期モノがあることをご理解されたい。