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「緊急提言 総説 新型コロナウイルス感染症にどう対処するか」医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長)

2020年04月28日 19時55分32秒 | かぜ・インフルエンザ・新型コロナ

医薬ビジランスセンター(浜六郎理事長)がネットに「緊急提言 総説 新型コロナウイルス感染症にどう対処するか」を公開されました。

冒頭の「まとめ」の部分を紹介します。

詳細は、本文をご覧ください。

 

薬のチェック No89(2020年5月)

https://npojip.org/chk_tip/No89-f05.pdf

 

緊急提言

総説

新型コロナウイルス感染症にどう対処するか

 

薬のチェック編集委員会

 

まとめ

 

  • 新型コロナウイルスは SARS-CoV-2 と言い、このウイルスに感染した状態を新型コロナウイルス感染症、正式には COVID-19(coronavirus disease2019 の略)と言います。かぜの原因であるコロナウイルスに近いけれど、それに免疫があっても感染するウイルスで、2002 年/ 03 年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS:サーズ)のウイルスと近い関係にあります。

 

  • SARS ウイルスは、低温・乾燥状態では長時間生き続け、高温・高湿度には弱く、湿度 95%超、気温38℃の環境下では 24 時間でほぼ死滅、40℃では6時間で完全に死滅します。今回の SARS-CoV2(新型コロナウイルス)も同じです。低温・乾燥状態で長時間生きており、接触感染だけでなく、空気感染の可能性も大きいです。

 

  • ダイヤモンドプリンセス号の乗船者や、欧米・南半球での流行状況から、世界中の人口の1~2割(最終的には8割程度)が感染するまで広がり続ける可能性が現実的となってきました。

 

  • マスクは感染予防に最も有効で、発病を3分の1に減らします。鼻や喉を保温・保湿しウイルスの増殖を阻止するためと推察します。マスクがなければハンカチでも可。1日に 10 回超の頻繁な手洗いも有効ですがマスクのほうが優れます。COVID-19 感染者と濃厚接触する医療従事者は、加えてガウン、ゴーグル、手袋が必須です。すべてを実施すると、発病は 10 分の1以下になります。

 

  • 日常生活での注意は次の通りです。

飲食:栄養バランスのよい温かいものをとり、冷たいものを避ける。

入浴:やや熱めの湯にゆっくりとつかる(血圧の高い人は注意)。

休養:1時間に 10 分の休憩と、睡眠剤に頼らず十分な睡眠時間を確保する。

運動:体調に合わせて適度な運動を。家の中や椅子に座ってでもできる体操などを。

喫煙:喫煙で重症化のリスクが3倍になります。ぜひ禁煙を。

飲酒:冷たいものは避け、少量に。

常用薬剤:多くの薬剤が感染を重症化させます。60 頁の一覧表で点検し、極力減らして。

 

  • もしも罹ったら:持病のない人は、家で暖かくして寝て安静にしてください。家庭内でも家族にうつさない工夫を。マスクは他者にうつさないという点でも有効です。

 発熱には:非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs)系の解熱剤はアスピリンも含めて絶対に使わないこと。

ステロイド剤はもってのほかです。初期に使うほど重症化や死亡率が高まります。アセトアミノフェンも、少なくとも 40℃以下では使わないように。(2020 年4月 16 日現在の検討)

 

キーワード:SARS-CoV2、COVID-19、マスク、手洗い、解熱剤、NSAIDs、アセトアミノフェン、ステロイド剤、慢性疾患、高血圧、糖尿病、心疾患、脳卒中、喫煙、ACE 阻害剤、ARB、睡眠、休養

 

文献(詳細版) Free

https://npojip.org/chk_tip/No89-f04.pdf

 

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