Gabbie's Cafe

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Pastis

2007年06月20日 | Good Food Fine Wine

       夏になると決まって飲みたくなるものがあります。その名も、パスティス☆

日本ではあまり知られていませんが、フランス人ならだれでも知っているパスティスという名のこのお酒。「ペルノー」という名前で知っている方もおられるのでは?
実は「ペルノー」というのはブランドの名前で、同じお酒を「リカール」という名前で見つけることもできます。フランスの人たちは、度数が40もあるこの強いお酒を水で割って、カフェで日がな一日のんびり過ごしているのだとか。

パスティスの特徴は、甘くて強烈なアニスの香り。
…でもアニスって何?そう、日本では中華料理に使われる八角(スターアニスとも呼びます)の香り、と言ったほうが、通りが良いかもしれません。その八角をはじめ、フェンネルやリコリスといった南仏マルセイユ産のハーブで香り付けされたお酒が、このパスティス。
個性的で強烈な風味は、日本人にはなかなか受け入れられにくいもののようです。が、一度好きになってしまうと、忘れられない、そんな不思議な魅力を持っているのが、パスティスなのです。

瓶からグラスに注いだとき、パスティスは黄色くすきとおっています。
けれどもそこに冷たい水を注ぐと、みるまに白濁するからまぁ不思議。マジックみたいにおもしろくて、何度もみたくなってしまう。それが、パスティスのもうひとつの魅力なのです。

以前、南仏プロヴァンスからの中継番組を見ていたら、自家製パスティスを量り売りする店が取材されていました。
「うちのは美味しいよ!瓶詰めされたのなんかよりずっと美味しいんだ!」と、自慢げにグラスに注ぐ店主。フランス在住のリポーターも、「パリで飲むよりずっと美味しい!」と言っていましたっけ。
いつかぜひとも、そのホンモノの美味しいパスティスを味わいに、南仏へと出かけてみたいものですが…

まぁ、いまのところは、屋外のテーブルでランチしながら飲むとしましょうか。
お供は、我が家の夏の定番、先週収穫した自家製たまねぎで作ったラタトイユと、父が釣ってきた、関サバのカルパッチョ。40度のお酒にすっかりいい気持ちになり、その午後私たちはすっかりシエスタ気分に…