スペイン軍がイラクから撤退する。指揮下にあったホンジュラス軍とあわせて1650の兵がナジャフから姿を消す。これを見て「そらみたことか、日本も同調するべきだ」とか「この戦争はやはり誤りだった」という向きの言論が大量発生することが予想されたので、先手を打ってこの動きについて記事を。
まず、第一に重要なことは「軍が不要だから」撤退するのではないということである。この方針はスペイン新政権の公約であり、国内のテロ問題について国民を欺こうとしたアスナール政権への怒りの反映によって生まれた新政権の、いわば頼みの綱である。新政権は、自らの言葉が国民の心を掴んだ結果生まれた政権ではないことを自覚しているが故に、大々的な行動によってアピールするしか選択肢がないのである。
つまりスペイン新政権は、政権維持のための政治判断として撤退し、米英にその後のナジャフ地区の治安を「丸投げ」することになる。これが第ニの問題点である。つまり、スペイン等の撤退の動きは決して「軍が不要」となったが故のものではない以上は、そこには米英など残る軍、もしくは新イラク国軍が穴埋め的に治安維持に向かう必要が出てくる。住民の反応はどうなるか。武装組織対策はどうなるか。引き継ぎ直後のような混乱状態を狙うのは、テロリストにとって最も得意で、最も有効な攻撃方法のひとつだろう。
そして三つ目の問題は、イラクをさらなる不信に追い込む恐れがあることである。クルド人蜂起に手を貸さそうかと示唆し、ドタンバでキャンセル、フセインの大量虐殺の被害に晒した結果、かれらは米を憎むようになった。
スペインの判断が吉と出るか凶と出るか。
まず、第一に重要なことは「軍が不要だから」撤退するのではないということである。この方針はスペイン新政権の公約であり、国内のテロ問題について国民を欺こうとしたアスナール政権への怒りの反映によって生まれた新政権の、いわば頼みの綱である。新政権は、自らの言葉が国民の心を掴んだ結果生まれた政権ではないことを自覚しているが故に、大々的な行動によってアピールするしか選択肢がないのである。
つまりスペイン新政権は、政権維持のための政治判断として撤退し、米英にその後のナジャフ地区の治安を「丸投げ」することになる。これが第ニの問題点である。つまり、スペイン等の撤退の動きは決して「軍が不要」となったが故のものではない以上は、そこには米英など残る軍、もしくは新イラク国軍が穴埋め的に治安維持に向かう必要が出てくる。住民の反応はどうなるか。武装組織対策はどうなるか。引き継ぎ直後のような混乱状態を狙うのは、テロリストにとって最も得意で、最も有効な攻撃方法のひとつだろう。
そして三つ目の問題は、イラクをさらなる不信に追い込む恐れがあることである。クルド人蜂起に手を貸さそうかと示唆し、ドタンバでキャンセル、フセインの大量虐殺の被害に晒した結果、かれらは米を憎むようになった。
スペインの判断が吉と出るか凶と出るか。
横レス、スマソ。
>「終わりの始まり」
上手い表現だなと思います。
国と国のいがみ合いはたくさん!支援は民間がやらないと利己的に偏ります
何様ですか軍国主義者?