blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

2001年2月 龍神伝心 ボランティア水田の田植え

2008-03-14 | 龍神伝心
何故、M市議は嘘をつくのだろうか。
M市議のホームページは「『無農薬・天日干しでお米を作りました秋、見沼田んぼは『実りの秋』を迎えました。
浦和市の南部領辻には、地元自治会が管理し、保全連が協力、県民が参加する「市民田んぼ」があります。
保連は田植え・稲刈り・収穫祭などを手伝いました。
収穫を上げなければならない農業から解放され、昔ながの無農薬・無化学肥料・天日干しでお米を作りました。』と伝えている。
『市民田んぼ』とあるが、見沼田んぼには「市民田んぼ」など存在しないので、「ボランティア水田」の事だと思う。

ボランティア水田の田植え

確かにM市議は田植えの真似事のようなことをしていた。
その様子をM市議の側近のような人が写真に納め、写真撮影が終わるとM市議はそそくさと田から上がった。
僅か数分の出来事だった。その日は生態系保護?の浦和の代表も田植えに来ていたが、
田には入らず里芋畑の草取りのようなことをしていた。
素足で田にはいるのは気持ちが良いのだが、ミミズの死骸が田に白く点在していて多少気になった。
「植え前に、初期除草剤を使った。(所謂、一発薬)」と自治会長が言っていた。
ミミズの死骸が点在していたのは、たぶんそれが原因なのだろう。
除草剤も農薬だ、「無農薬・無化学肥料・天日干しでお米を作りました」とM市議はモームページで報告しているが、
何故、無農薬などとM市議は嘘をつくのだろうか。

M市議のホームページに
見沼は乾燥化の危機に
「見沼田んぼ保全市民連絡会は、湿地調査に基づいて、ウエットランドの公有地化を県に要望しました。
見沼田んぼの自然環境の特徴は『湿地』と言う事にあります。
また、斜面林・流水・湿地の3点セットが、見沼の大きな価値なっています。」とある。
見沼田んぼの保全に係わる者は、
「斜面林・流水・湿地」等と言う言い方はしない。
見沼田んぼ周辺の斜面林は、本来、里山とか、屋敷森とか言われるものです。
「流水」とは、代用水=農業用の用水路であり、人工物であって自然の流れではない。
「湿地」とあるが、見沼田んぼと言われるように、江戸中期の新田開発で生み出された「田んぼ」=農業用地=農地ある。
見沼田んぼを知るものは斜面林・代用水・田んぼ(もしくは湿田)と言い習わすものである。

減反政策による水田の減少と、代用水の都市用水への転用が見沼田んぼの乾燥化をもたらした
M市議のホームページ
「保全連は毎年、見沼の湿地調査と生き物調査を行って来まし。
現在、見の自然環境上の危機は『乾燥化』にあります。
高度成長期前の農業(主に水田)は、
湿地としての豊かな生き物の生育空間を保って来ましたが、現在のように畑が多くなった見沼で乾燥化が進んでいます。
ラムサール条約締結国においては、湿地環境の保全と創造が、自然保護の柱となったといます。」
見沼田んぼはラムサール条約で言う「湿地」ではない。
見沼が「水土の潤い」を保ち得たのは、二つの河川の氾濫や停滞、見沼周辺の湧水によって自然に生み出されたものではない。
湿地が形成されるには、大地を潤す水源がなければ湿地は成立しない。
見沼の自然水系といえるものは、芝川水系と加田屋川水系。
そして周辺部の湧水のみである。
こうた自然の系には見沼田んぼ全域を「湿地」にする力はない。
見沼田んぼが「水土」、湿り気があって潤いがある状態を保ち得たのは、
遠く80キロ彼方の利根川から水田稲作のために引いた用水路見沼代用水によって生み出されたものである。

「乾燥化」が進んだ原因は、
都市化と食生活の変化による米消費の停滞と生産過剰による米価格の低迷による減反政策により田んぼが減少したため、
水稲稲作のための農業用水の需要が減少し、
農業用水の都市用水への転用のための工事(合口二期事業=三面護岸工事)が「乾燥化」の大きな原因なのだ。
それが見沼の水田の減少と代用水の都市用水への転用が見沼田んぼの「乾燥化」をもたらしただ。

三市合併記念公園・見沼セントラルパーク事業と
               公有地化事業の要項見直し

合併バブルのばらまき行政のどさくさの中で、三市合併記念公園事業・見沼セントラルパーク構想が動きだしている。
M市議が代表をしている見沼保全連ホームページに「研究集会でセントラルパーク提案を決定。
今年6月、見沼保全連は研究集会を開催しました。
他団体からの提案もある見沼の乱開発ゾーンと呼ばれる西高下、
大原中付近へ見沼セントラルパークの建設を提案して行く事としました。
予定地は北側が大宮防災センターで、南側は浦和・岩槻線に挟まれた約200ヘクタールの地域です。」とある。
合併反対を公約に選挙戦を戦ったM市議は、
選挙が終わると三市合併記念事業見沼セントラルパーク構想の旗振り役に変身していた。
保全連は、地権者本人の意向を無視したまま、ウエットランド予定地の買い上げを何度も県に要望している。
 「国晶寺下の『ウエットランド』予定地では、
見沼保全連など見沼に係わる環境保護団体が、斜面林・素掘りの代用水(トラストで用地買収済み)との三点セットで、
環境を保全しようと要望し、県としても計画を進めてきました。
今年に入って、ここの土地に相続が発生しました。
高い相続税対策のため良好な自然環境(耕作放棄地)を農地に転換するため、
溝を掘り水を集め、草を刈り農地への転換が始まりました。
ウェットランド予定地の「乾燥化」の始まりでもありました。
農業=畑は、乾燥していなければ不可能です。しかし乾燥化は、湿地に生きる野生生物の生息空間の消滅を意味します。
本来は、今年度から、用地買収の予定でしたが、県の財政が逼迫しているため、用地買収が遅れているのです。
実は、見沼田んぼには「公有地化基金」が積み立てられています。
ところが基金の管理者の県は「要綱」を理由に「野生生物保護のためには、公有地化基金は使えない」と言うのです。
必要な事のために大事な税金が使えないとは、不思議な話です。
一刻も早く「基金」で公有地化すべきだと私たちは考えています。」とある。
ウエットランド「構想」予定地の農地を所有する農家から、相続が発生する前も後も、県に買い取り請求は一度も出されていない。
買い取り求のない農地の買い上げは公有地化事業の趣旨にそぐわない。
この国は、農地を農地として活用している農家から、都市側住民のエゴのために、
農地を取り上げることを、何時から許す事にしたのだろうか。

見沼保全連ホームページに
「10月末の見沼開発審査会で委員のM氏が繰り返し公有地化を主張、
これに対し県土地政策課長から『公有地化要綱を見直したい』旨の答弁があり、
審査会はこれを了承しました。」とあったので、
県の担当者に確認したところ「その事実はない」との回答がかえってきた。
何故、M市議は「公有地化要項の見直し」のデマ情報を流すのだろう。
ウエットランドや見沼セントラルパークの用地を確保するためには
「公有地化基金を使えように、要綱を見直す」事が必要な条件なのであろう。

21世紀の邑おこし 見沼田んぼ福祉農園
財団法人21世紀村おこし塾が発行委している
季刊誌「びれっじ」に見沼田んぼ福祉農園の事が載りました。
写真左から、仲井幸郎さん、浜田栄治さん。
藤本吉則さん、猪瀬良一さん。

仲井さんは福祉活動への参加をきっかけに、この農園へ。
今後の活躍が期待される若手だ。




大宮、浦和、川口、埼玉県の三市にまたがる総面積1360haの「見沼たんぼ」。
首都圏最大級の緑地空間として残された当地の一角に、「見沼田んぼ福祉農園」が誕生した。
 代表の猪瀬さんは語る。「ここは、いわば実験農場なんですよ」。
開園は九九年四月。県土地政策課の委託で借りた耕作放地に、
福祉関係10団体と農園ボランティアが、思いいの鍬を入れる。
「いろいろなことができる」のも、農業という形態を選んだから。
障害を持つ人は、社会参加のステージに。ボランティアには、福祉との共生がテーマとなる。
ここに専業の百姓はいない。
が、ひとりでも多くの交流拠点たれと願う人々が、ここに集い、広大な土地の開墾を進めている。
緑あふれる“農”に癒され、周辺農家も巻き込んだ“農地”再生の実践の場へ。
彼らの顔は、紛れもなく百姓の汗に輝いている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。