blog 福祉農園通信・龍神伝心

アジアモンスーンに吹かれて
共生の農業
見沼田んぼ福祉農園 

2011年03月29日 宮城角田発 命を繋ぐ

2011-03-30 | 農作業
2011年03月29日
命を繋ぐ
新聞に福島県の野菜農家が 
福島原発事故の放射能汚染による野菜出荷及び摂取規制
が決まった翌日自殺したという記事が載る。
 同じ百姓として、
なんとも痛ましいやるせない気持ちになる。
有機農業を志し30数年間畑と向き合ってきたという。
 たぶん人一倍命の大切さを日々感じて
有機農業に取り組んできたのだろう。 合掌

 農業という仕事は、
有機農業とか近代農業とかその区別を問わず命を育み
命を人々に繋ぎ
その命ある食べ物を人々はいただき人は未来に命を繋いでいく。

どのような農業であれ、
農業という仕事に携わった全ての人は命を感じ食べ物を作り続けきた。
 全ての百姓は日々命の大切さ生き続けることの大切さを感じて
田んぼや畑に 日々向かっている。
 人が生き続ける限り百姓の仕事は続くのだ。
やるべきことはたくさんある。
投稿者: 百姓 日時: 2011年03月29日 22:07

2011年03月28日
まだ続くガソリン不足
地震から17日が経つというのにガソリンスタントには
2キロから3キロに及ぶ車が並ぶ。
正しく異常事態だ。
水道と電気が復旧し地震の被害が比較的少ない角田市は
普段の生活にもどりつつあるがなんとなく落ち着かない毎日だ。
阿武隈山地の向こう側に位置する浜辺の惨状を思うにつけ気がめいる。
 
それにしても 、原発事故が収まらない。 
人間の英知を結集し作りあげた原発。
その原発をコントロールできずあえいでいる。
 人の英知等些細なものかもしれない。 
百姓仕事は、命と直結する仕事だ。
人が生きている限り食べ物を生み出さなければならない。
自然と向き合い、常に「想定外」を「想定」して稲を作り続けてきたといえる。
それだからこそ、幾多の大災害 に遭遇しても 
「百姓の来年」「いつまでたっても一年生」という言葉が示すように 
未来を信じ素直な思いで田んぼにむかってきた。

 春になり種を蒔けば新しい命が芽生える事を知っているし、
その命を育む事によって新しい未来が見えるからだ。
 しかし、今回の原発事故の関係者から出る言葉は、 
「想定外」という言葉しかない。 
後がないではないか。 
想定外の現実に直面し想定外を想定していなかったでは済まされない。
 なんとしても、いち早く原発事故を収めて欲しい。
そうでなければ、明日へ向かって生きる活力が生まれてこない。
 津波の被災地の復興にむけ国の全勢力をかたむけてほしい。
いま尚 何十万人という人が希望を見出さずに困難な日々をおくっている。
 政府は 何してるんだ!!!
いつまでも 東京中心の報道や考え方はやめろ!
 震災に遭遇した 多くの被災地も日本だ。 
そこには 多くの日本人が住んでいる。
 
津波という自然脅威には、ただただ茫然と素直にひれ伏すのみだ。 
しかし、人災ともいえる今回の原発事故は、怒りだけが込み上げてくる。  
なぜだろうか。
 
 今日も一日かけ、土地改良区のパイプラインの試験通水。
我が村の田んぼのライフラインともいえる用水パイプラインは復旧の見通しがついた。
 あとは田んぼ仕事を急ぐだけだ。 

投稿者: 百姓 日時: 2011年03月28日 22:26 |
だだわらす子のひとり言