明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

「埋蔵金」の落とし穴

2007-12-07 | 政治
>財融特会10兆円取り崩し 財務相方針 『埋蔵金』国債返済に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2007120702070371.html

うーん、埋蔵金と言えば埋蔵金なんだろうけど。

でも、気をつけるべきは次の2点。

まず、今、溜まってるものを吐き出すのは
恒久的な財源にはならないということ。

これで、埋蔵金があるんだからと言って
毎年のフローを改善する手を緩めてはいけない。

もう一つは、それが本当に取り崩しても
大丈夫なものか考える必要があるということ。

財投ってのは昔は期間7年で郵貯や年金から調達して
期間10年で財投機関に貸していた。

つまり、財投は7年と10年のミスマッチのリスクを
取った結果、高度成長期から最近までの金利低下傾向の
なかで、結果的に儲かったということだ。

儲かった所で、財投改革をやって
10年債で調達するようにしてミスマッチを解消して、
今ではリスクを取らないポジションに転換している。

まあ、これ自体「神ディール」と言えばそうなんだけど。

ということで、リスクを取っていたころに必要だった
バッファーはもうほどんど要らないから、
過去に儲かった分をある程度取り崩しても問題はない。

だけど、一方で外貨準備の収益に目をつけている
人達もいるようだ。

でも、これなんかはドルのポジションを持ち続けてる
訳だから、今度、大きな円高に行ったら
いくらでも損する可能性があるわけだ。

そういうケースではバッファーを取り崩したら
後で大変なことになりかねない。

そこらへんを一緒にして、何でもかんでも
「埋蔵金だ、取り崩せ」とやったら後世に禍根を残す
だけだ。

官僚なんかはそこらへんは解ってるんだろうけど、
政治主導とやらで極端に走るのが今の政治だからね。

非常に心配である。

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