塗装について

　模型づくりで一番苦手なこと、それが塗装だ。
　ダメじゃん。
　はいすいません。だってどうにもならないんだもの。ねえ？
　思えば塗装初体験は、小学生の時タミヤ３５センチュリオンだった。それまで完成させるナドという体験が皆無の私にとって記念すべき出来事だった。
　ダークイエローをまず塗って、といってもタミヤハンブロールのまだ金属のふたの時代の小瓶に筆をつっこんで粘土のような塗料を薄めず一気にムラも気にせず塗ったくっていた。ダークグリーンも同様である。
　それでも塗料が一瓶しかなく、できるだけ塗料をのばしたのが幸いし、何とか見られるモノになった。
　できた、うれしい、すごい。
　でも今はね、
　上手な作例が雑誌や模型店にあふれかえっている。それを見せつけられている今は、ちょっとやそっとのものではとても満足できなくなっているのが本音だ。
　自分もうまくなりたい、そのためには塗るしかない。
　そう思いつつ、今日も眠たい自分はもう、フトンに入ろうとしている。