つくばは基本的に農村なので、昔からの庚申講や三夜講、三峰講などコミュニケーション組織が続いている。庚申講や三夜講などが数軒の小規模な組織に対し、三峰講は集落を超えて組織される大規模なもので、交代で秩父にある三峰神社にお参りする組織である。三峰神社は、埼玉県秩父市にある由緒ある神社。江戸時代に秩父の山中にすむオオカミが農作物からイノシシから守る神様の使いとして崇めるようになったことから、オオカミの護符を発行し、修験者が地方に御利益を説いて回ったため、参詣するための三峰講が関東・東北を中心として各地に組織された。我が家の属する三峰講は、比較的広域で組織され、集落ごとに班を組んで、毎年10月ごろ当番制で三峰神社にお参りに行く。会費は1軒当たり7千円で、これは、お参りに行く者の宿泊費も含まれる。行ったのちは、神社から持ち帰ったお札を各家々に配って回る。お札は4種類あり、神棚に1枚、残り3枚(写真)は、家の玄関内側に貼っておくのである。特に、火災や盗難に御利益ありとして、何百年も続いていると考えるとアル意味すごいことかもしれないし、当時の修験者の営業マンとしての能力は、卓越したものと言えよう。
筑波山の裾野に広がる昔ながらの北条商店街。その一角に、「北条ふれあい館 岩崎屋」がオープンした。岩崎屋は明治初期に建築された土蔵店。このほど筑波大学の全面協力により、改築され、新たな交流拠点として、商店街の活性化のためオープンしたもの。1階には軽喫茶コーナー、商店街の店舗紹介、物産販売。2階をギャラリーとして写真展示など。当面は、土日のみのオープンだが、筑波山紅葉狩りの途中、秋の一日散策してみてはいかが。