鹿児島のヤマサハウス様でのコンサルティング、お打合せの仕事を終えて帰京しました。
新規のお打合せと、今まで作らせて頂いたお庭の視察、過去のコンサルティングを基に作られた庭の評価等のお仕事でした。
ヤマサハウス様は、鹿児島でのシェア一位の大きな会社ですから、当然社員の数も多い。
もう少し、規模の小さな会社でしたら簡単な事も、人の数だけ時間がかかる印象があります。
勉強会でも、設計、営業、外構、造園部門の方が参加下さったのですが、庭に対する認識は当然のことですがそれぞれに温度差があり、どのアプローチでお話しすることが最善なのか悩みます。
逆に、現代の住宅事情、造園の問題点をまざまざと教えて頂いたようで、唖然とすることも多々あります。
例えるなら乾いた大地に、一杯ずつコップの水を運ぶような、気の遠くなるような作業なのかもしれません。
各部門の方々が、住まわれる施主様のご多幸の為に哲学や美学を持って、その為には妥協せずそれに少しでも近づけるように努力することが大事かと思います。
「そうはいっても現実は・・。」実際こんな声も出てきます。
そんな諦めを聞くために、九州まで運ぶ訳では無いですからね。ジレンマがありますね。
ただ、自分を鹿児島に呼んで下さるM氏の為にも、要望があれば伺わせて頂くつもりです。
一筋の希望は、会社の方々の人格の素晴らしさ、鹿児島の方々の真面目さ、純朴さです。
あえて様々なタイプの方々、多くの方々と関わるのは自分自身の見つめであり修行と思います。
こんな時、今までは闘志むき出しで臨戦態勢に突入する自分でしたが、闘志を和合の力に変えて、より良い庭づくりをお伝えできたらと思っています。