ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

祝!! 雪の下の炎 上映決定 & 風の馬 上映決定

2009年02月08日 | フリーチベット
3月に、チベットの映画が二つ、アップリンクで上映されます。
雪の下の炎 と 風の馬 です。
http://www.uplink.co.jp/factory/log/002935.php

風の馬は先日、試写会で拝見しましたが、とても素晴らしい映画です。

まるで、自分の中にあるチベットの弾圧のイメージがそのまま映像になっているようでした。
あの映画に描かれていることは一部の人に起こった特別なことではなくて、半世紀の間、ずっと継続してきた人々の苦難と苦悩を描いていると思います。

あの映画では、チベット人を拷問をする人がチベット人であったり、中国人とチベット人の友情や愛があったりと、チベットの置かれている複雑で解決困難な現実を包み隠さず描いているように思います。

日本のサポーターの中には、
「チベット人が一致団結して中国人と戦っている」
という、美しい物語を無邪気に信じている人たちもいますが、そうした人々も映画を見てチベットと中国が抱える問題の深さを感じて欲しいと思います。

そして何よりも、一般の方々にもぜひ見ていただいて、どうしてチベットサポーターがなぜチベットの地に自由が訪れることを願っているのかを知っていただきたいと思いました。

本当に素晴らしい映画だと思います。



そして雪の下の炎は、パルデンさんというビラを貼った罪で政治犯として33年間にわたり共産党に監禁され、仲間が何人も殺されていくような拷問を受けながらも、信念を曲げなかったチベット僧侶の方です。
これは書籍雪の下の炎を読んだだけで映画はまだ一部しか見ていません。

自らの人生を語ったパルデンさんが来日したときに、パルデンさんにハグしてもらって、そのときの力強い感じが、すごく伝わってきて
「この人が、生き残って受け続けてきた思いを無駄にしてはいけない。」と強く思いました。
# これで一年は戦える!! ってそのときに思った。 そして、法王を目の前で見て、また一年は戦える!!と思ったので、しばらくはフリチベのエネルギーあります。

以前に弾圧で無くなった方々を追悼してのサイレントマーチの時の写真をパラパラ映像にしたときの僕の思いはパルデンさんにお会いしたときの思いと一緒なのですが、
http://www.youtube.com/watch?v=xH0WSY5rE0Y&feature=channel_page

正しいことを正しいということ、圧制者の行いに反対意見を述べる、異を唱える、信仰を守る、
そうした人としての正しい道を歩んで失われていって崇高な魂たちに、僕たちが報いられるひとつの道は、彼らが伝えようとして無念の中に死んでいったそのメッセージを受け止めて、それを伝えていくことだと思うのです。

パルデン氏たちに、思いを託して志半ばで死んでいった人たちのために、いま、自由に生きているられる僕たちができることはなんなのだろう?
そして、僕たちが今もっている武器とは何なのだろう
と思うと、

それらの、パルデン氏があれほどの圧制に屈しずにいた不屈の精神であり、彼が受けた非道の真実であり、パルデン氏に思いを残して志半ばで先に死んでいった尊き命へのわれわれの追悼の想いだと思います。

僕にとって、ダライラマ法王というのは偉大な宗教的指導者です。そして、上田先生の本の中でも書かれているように、現在の社会の問題についてもいろいろと深い考察をなさっています。
僕が心配しているパレスチナやイスラエルの人々が命を落とすことにも、深い悲しみを示される方だと信じていますし、先進諸国の国のありようを問題視なさっている法王は僕が心配している派遣村の住人たちにも心をかけてくださる方だと思っています

一方で、パルデン氏はチベット仏教の僧侶ですが、ダライラマ法王のように、世界中の異教徒であっても仏教徒であっても、スッタニパータにあるように「生きとし生けるものは幸せであれ」と願う、仏教的な愛や慈悲の象徴ではないかもしれません。
しかし、僕にとって、フリーチベット!! というのは、パルデン氏のように、チベット本土の中でで民主的であること、発言や言論の自由があることを求めて、非業の憂いにあっている人に助力する活動であり、僕にとってパルデン氏というのはフリーチベットの象徴です。


パルデン氏があれほどの苦難に耐えて生き延びて、あの書を執筆できたのは、アムネスティなどのチベット支援活動の努力の成果であり、パルデン氏の精神と肉体がもたらした人間の生命力と精神力の奇跡であり、チベットの未来への希望であると思います。

一人でも多くの方が、パルデンさんの思いを、そして、パルデンさんに思いを託して志半ばで死んでいった人たちの思いに触れていただければ と思っています。

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