寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(54) 「キューポラのある町」

2016年10月21日 16時26分14秒 | 寓居人の思い出話

 一説によると川口(埼玉県川口市)は室町時代より前から

鍛冶屋が存在していたそうです。それが明治時代になって

富国強兵政策に乗じて鋳物産業として大きく発展しました。

 「キューポラ」というのは溶鉱炉のことだそうですが、そ

こで事実関係は明確ではありませんが、多数の朝鮮人が働い

ていたようです。私はこの映画を見た当時は朝鮮人というと

関東大地震が発生した折にいろいろな事件があったと親に聞

かされていたことしかしりませんでした。

 この映画は一人の女子中学生の成長過程でのいろいろな体

験を筋立てにしています。親の失職、アルバイト、進学問題

等々を次々と経験していきます。中でも鋳物工場で働いてい

た朝鮮人の北朝鮮への帰国問題が大きく話題になりました。

 主役の吉永小百合がかわいかったですね。その父親役が東

野英治郎だったから鳶鷹などと言われましたね。私も中学校

時代は貧困の中で育ったために少しでしたが共感を覚えたこ

とでした。

 映画を作る時にはその時代の社会情勢をかなり深く調べて

いることが分かります。しかし十分な説明もなく映画に取り

込むと社会から批判されることもあるのですね。


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