寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

学生紛争の思い出(3)

2016年01月21日 14時18分13秒 | 寓居人の思い出話

 1969年、私のいた大学でも全共闘の学生?に占拠

されてしまいました。それまでにも占拠の兆候はあっ

たのですが現実のものになるとは思っていませんでし

た。ある学部の教授会の中に乱入して何か訳のわから

ない要求と称するものを拡声器でがなり立てて教授会

を妨害したり、対立していた自治会系の学生の目を鉄

の棒で突いて失明させたりもしました。

 ある日出勤すると校舎に入れず困っていると、前に私 

に助けられたという学生が来て、当分の間校舎を占拠す

ることになったと教えてくれました。何か持ち出したい

ものがあったら、私と来てくださいと言って研究室へ連

れて行ってくれました。研究室には危険な薬品や高価な

装置・器具がありましたが一応当時暗室として使ってい

た部屋に隠してローカに大きな戸棚をおいて入り口をわ

からなくしておいたので安全だったことが確認できまし

た。校舎の占拠は6月頃から半年以上にわたり継続されま

したので、授業は年度いっぱい行われませんでした。

 校舎を占拠されていた文系学部の卒業予定の学生はどう

処理されたのかは記憶にありません、理・工学部の学生は

通常通りに卒業したと思います。

   

      

   

 

  研究室は写真の通り荒らされてはいましたが、化学科の

学生が頑張って管理をしていたようで予想していたよりは

良い状態でした。一人分の寝床がありました。

 屋上にはレンガの破片や砂利などが大量に置かれていま

した。最後の写真は機動隊が突入しようとしている場面で

す。この日のうちに校舎は解放されました。

 

 


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