タローさんちの、えんがわ

京都在住のアーティスト・きしもとタローの、日々をかきとめるブログ。音楽とか笛とか人とか…美しいものたち。

2011年を迎えて!

2011-01-16 23:23:08 | 日々を綴る
新年、明けましておめでとうございます
 大晦日の夜、紙ふうせんさんと

どういう風の吹きまわしか…「年末年始は家で静かに過ごしたい方です」と、かねてから公言していた僕なんですが、この年末年始は30日31日1日2日と年越しを挟んで舞台があった為、とにかく動き回りました!我が家は積雪25センチに達し、辺りはスッカリ雪国状態。大晦日は、その25センチの雪をかきわけて神戸・元町へ赴きました。フォーク・グループ「紙ふうせん」さんのカウントダウン・ライブに出演する為です。神戸に行ったら、雪なんて全然なくってビックリ。この差は何なんだろ

カウントダウン・ライブは「翼をください」をはじめ、名曲の数々とお二人の歌声を久しぶりに間近で聴けて楽しかった上、参加した色んなミュージシャンの方々の個々の音楽も聴く事が出来て、とてもハッピーな夜になりました!こういうカウントダウン・イベントなら、いいなぁ~

終演後、電車を乗り継いで京都に向かったのですが、鈍行列車しかなくて(おまけに電車の待ち時間も長く)最寄りの駅に着いたら3時過ぎ…地上に出て駅の周辺を見たら思わず絶句しました。目の前に広がるのは、完全なモノクロの静寂な世界アスファルトも見えない道路は、車も走っておらず、辺りは真っ暗、雪が一面にドスーンと積もってて、物音もせずシーンとしています。迎えの車も来ないのでしょう、あきらめて雪の中をザクザク(雪が完全に凍ってる)歩く人々が、暗闇の向こうの方にチラホラ見えます…
タクシー会社に電話したら、「今、うちのタクシーは、北大路通り以北は一台も走ってない」と言われました まぁ、この状態、確かに車走らせたくはない。でも延々家まで歩く訳にもいかないから(1時間位かかる)、とにかくタクシーを呼んで、なんとか帰宅…それからしばらくしたら、空が白んできました。あまりにも美しい、オレンジ色に雪や氷を一斉に照らす初日の出を拝んで、バタンキューしました。長い一日だった


 積雪25センチの玄関。ポストがロシアの帽子かぶってるみたい…

さて、正月1日から演奏。お馴染みの「すみや亀峰庵」さんで ここのライブラリー(徒然文庫と言います)、演奏空間としても良い感じで大好きです。本番前に、美味しい料理に舌鼓…この日も雪をかき分け、バスと電車を乗り継いで向かったので、顔は少々疲れていますが 落ち着いた空間で美味しいもの食べて、心は超ハッピーです この日はお客さんも満席、皆さん真剣に聴いて下さり、楽しいコンサートになりました。

 一品一品に「う~むイケる」と感動

2日も演奏。京都ソサエティにて…この日は雪もちょっとマシだったので、車で赴きました。車で行くとなると、この巨大笛を持っていける …そう、スロバキアのフヤラ。見た目もデカイので何だかゴージャスなんですが、ひとたび吹けば「ボヒョヒョヒョ~」と、これまたウットリするような独特の音色が響きます。やっぱり、この笛は素晴らしい。

 この笛、ちなみにボリビアにもよく似た笛ありますね

そんなこんなで怒涛の如く過ぎた年末年始、疲れもたまっていたのでしょう…その後、風邪をひいてしまった僕ですが…ここ数日で、ようやく復活してきました この年末年始が象徴するように、今年は何だか、よく動く年になりそうです。落ち着いて一つ一つ準備しなくては 体調管理に気を配りつつ

さて、ちょこっとお知らせです お知らせ予告編?
またブログ上でも詳しくお知らせ致しますが…2月6日に大阪でロマ(ジプシー)音楽等についての評論などで知られる、関口義人氏の出版記念イベントでの演奏、それから少し先になりますが、3月26日に名張の小さくて素敵なホールでのケーナのソロ・コンサートがあります。4月は東京・5月は九州でフォークダンス・イベントがあり楽隊に参加して赴きます。さてさて、それらの間を縫ってアルバム製作に着手出来るか??7月の初めには、九州大分で初のコンサート ともあれ、それぞれの舞台の詳細・そのほかの舞台については改めてお知らせ致します そしてこれまた予定ですが、8月終わりから9月にかけては、スペイン・スロバキアで演奏するかも知れません。今から楽しみです

それから…4月からの前期、大阪大学で「実践的文化交流論」(副題「音楽を通して、世界を眺める」)という授業を担当します。いわゆる非常勤講師と言う立場です。音楽と文化についてのイメージを広げるきっかけとなる、社会科学として面白い講義に出来ればいいな、と思っております。ケーナの習得を通して行う形の授業なので、これは初めての試みになりそうです

そんな訳で盛り沢山の年になりそうな2011年…今年も宜しくお願い致します
皆さんにとっても、実りある年となりますように。