農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

吹山

2020-12-17 20:52:10 | 思い出

朝さらに5cm程度の積雪。
日中日差しが出る時間帯もあったけれど、
昨日より吹雪いた印象があります。

昔、集落の外れなど風が吹き溜まるところには吹山(ふきやま)が立ちました。
今でも状況によっては吹山が立つんですが、
大きくなる前に除雪車が壊して開通させてくれますから。

私が子どもの頃の村外れには大きな吹山が出来ました。
それこそ山のような。
当時除雪のブルなんて回ってきませんから、
次第に大きくなるんですね。
その吹山を越えて子どもたちは学校に通いました。

大人が車で送迎なんて全くなかった時代です。
集落の中には人が歩く道だけが踏まれて細く伸びていたように思います。
新たに雪が積もって踏み跡が消えると、
子どもたちは新雪をラッセルしながら登校しました。

先頭を上級生たちが踏み固めて下級生の面倒を見ながら、
登校班は通学していました。
たまに猛烈な吹雪の時だけ、
大人が村外れの吹山を超えることろまで道づくりをして
誘導してくれた記憶があります。

上着としてアノラックは着ていましたが、
下は黒長靴と合羽ズボン(トヨズンボンと言っていた)です。
帽子は上げ下げできる耳当てが付いたものが人気でした。

12月になると早々に根雪になったのではなかったでしょうか。
そのまま春まで雪が消えないのが当たり前の冬でした。

村外れの巨大な吹山。
吹雪いた日の夜なんか、それはまるで結界のように
聳えるモンスターに見えて怖かったように思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿