福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

簡単な装置で治る場合

2010-11-04 | 歯並び、矯正の話
歯並び噛み合わせも、その問題には色んなパターンがあります。部分的治療でOKの場合、全体的治療が望ましいので、あえて乳歯の生え変わりまで待つ場合などあります。いわゆる上の前歯が出っ歯の場合、おおまかに3つのパターンがあります。どの場合も前歯が伸びだして噛み合わせが深い場合が多いのですが、
その1:前後的噛み合わせがズレている場合(上の歯並び全体が前方に出ている、ないしは下顎の歯並びが後退している)
その2:前後的にはズレていないが、歯のサイズが大きく上の前歯が前傾していて出っ歯に見える場合(下の前歯は上の前歯に押さえ込まれてデコボコのことが多い)
その3:前後的にはズレていないし、下の前歯の歯並びもOKだが、上の前歯が突き上げられてばらけて前傾している場合
があります。
その3の場合ですが、前歯がばらけているので単純に内側に移動することで、傾斜も歯間のスペースも改善するわけではありません。深い噛み合わせを浅くしないとそのような歯の移動はできません。でも比較的簡単な装置でそれは可能なんです。
バイトプレートといって、取り外しできる床型の装置で、基本的には食事の時以外は着けておきます。噛みあわせを浅くするのに数か月は必要ですが、一旦噛み合わせが改善されたら、外側のワイヤーを縮めるように働かせると、前歯間のスペースは閉じて、前傾も改善されます。3,4,5番目の乳歯が生え変わる時期くらいに行うと新しく生えてきた永久歯でよい噛み合わせがリセットされますのでタイムリーです。3のケースは多いわけではありませんが、もしそうようなケースでしたら簡単な装置で改善しますのでラッキーですね。









この写真は歯を動かす治療が終了したところです。矯正治療後の固定装置と基本的設計は一緒ですので、しばらくはそのまま後戻りしにくいように着けておきます。この患者さんの場合は、就寝時のみの使用でOKにしました。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/



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