最近の歯磨き剤はほとんどフッ素配合がされていることはご存じと思います。当院でも、比較的低年齢児から家庭でも使えるフッ素を使用するように勧めています。特に低年齢児では、発泡剤、研磨剤などが含まれていないジェル状または泡状の家庭で使える製品をお勧めしています。3歳ほどになってうがいができるようになり、歯磨き時間も長めにさせてくれる年齢になったら、歯磨き剤+フッ素ジェルの併用をお話します。その場合でも歯磨き剤使用後にあまりうがいをしないのが望ましいのです。最近の日歯広報の広告ページに花王が歯磨き剤の虫歯予防効果について掲載しています。
当院でもフッ素や歯磨きに関する種々データに基づいて予防指導をしていますので、その再確認にはなりますが、まとめると以下のことが述べられています。
まず歯磨きの効果は①歯垢除去 ②歯肉マッサージ ③歯磨き剤に含まれるフッ素などの有効成分の送達 です。この中で虫歯予防に最も重要なのが③なんです。また、フッ素入り歯磨き剤を使用しない歯磨きは、虫歯予防効果については科学的根拠が乏しいとされています。
ですから、歯ブラシが届きにくい場所、すなわち虫歯リスクが高い場所に先に意識して歯磨き剤をつけてから磨くのが有効です。この場所は年齢、歯並び噛み合わせなどによっても異なってきますので、当院でも個人差を評価して指導等を行っています。もちろん家庭用フッ素ジェルなどについても同じ考え方で使用していただくと良いと思いますし、基本的に使用後しばらく(当院では15分くらいとお話しています)うがい、飲食などをしないのが理想的です。
仕上げ磨きを頑張るというのは、もちろん悪くはないのですが、フッ素を賢く利用すれば楽になります。
ただし歯肉炎、歯周病はそういうわけにはいきませんので誤解のなきよう。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
http://www.futatsuki-dental.com/
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