福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯並びの問題、噛み合せの問題

2018-07-24 | 歯並び、矯正の話

歯科矯正治療では、歯並びの問題と噛み合わせの問題を改善するわけですが、出っ歯系とか受け口系とか、下顎の左右的ズレを放置しておくと、全体的矯正治療の時期に治療が複雑になりますので、比較的早期に噛み合せの改善をスタートします。
それに対して歯並びの改善は比較的簡単ですので、そこまで時期にこだわる必要はないと考えています。
ただし歯並びの問題が部分的と考えられる場合は、早期治療が簡単で短期で終了しますので、お勧めしています。歯並びの問題が部分的か全体的な問題の一部かを判断するのは、歯科医の診断力ということになります。

 


 





これは初診の中学3年生の患者さんですが、なかなか凸凹な歯並びですね。
簡単に言えば、歯の大きさと歯並びの大きさの不調和の結果です。
歯並びは凸凹ですが、噛み合わせは左右対称で良好です。厳密に言えば、前歯付近はデコボコのせいでしっかり噛み合ってはいませんが。
抜歯矯正にはなりますが、噛み合わせが良好なので、治療は比較的簡単で治療前に治療後の結果がわかる、いわゆる予知性の高い例です。
このような患者さんは放置していたから抜歯矯正になった訳ではありません。
例えば5年前に来院していて噛み合せの前後左右的ズレがあったら、その問題については改善はしていたでしょう。
結果、この患者さんはそういう問題がなかったので、比較的簡単な例です。
保護者の方は、あまりデコボコなので治癒するかどうか心配、とおっしゃってましたが、そうではなくむしろ治療のし映えがする例と言えます。

 


ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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