福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

矯正治療と抜歯の要否

2022-01-17 | 歯並び、矯正の話

中学生の歯並びが気になる患者さん。
矯正専門医を受診して、乳歯抜歯の依頼で当院来院されましたが、もともとは当院で定期健診を受けていた患者さんです。
結局、当院で矯正治療も受けることになりました。



受診した矯正歯科でも、治療には永久歯抜歯が必要と診断されたそうですが、やはりそういう例ですね。




この患者さんは、デコボコだけ見ると上下左右4本の抜歯が必要?と思ったりしますが、違います。
奥歯のかみ合わせが出っ歯系のずれがありますので、4本抜歯では歯並び良くなっても出っ歯傾向は残ります。
横からの写真では、深いかみ合わせのため、下の前歯が内側傾斜してデコボコが強くなっています。
かみ合わせを浅くすれば、下の前歯は良好な傾斜になり、デコボコも改善します。
この患者さんは、上の両側第1小臼歯を抜歯して、矯正治療開始です。
ちなみに、デコボコを拡大のみで改善する場合、軽度の例に限るのが良いでしょう。
限界以上に拡大すると、前歯が出っ張っり過ぎたり、奥歯が外側傾斜してかみ合わせが不安定になり、装置を外せば後戻りします。




ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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