福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

反対咬合の初期治療

2020-12-09 | 歯並び、矯正の話

上下が逆に咬んで、下顎が出ている反対咬合の治療ですが、程度によって矯正治療開始が望ましい時期が異なります。
乳歯の時期に、程度が軽いか重症の場合は経過をみますが、中程度で下顎が前方にズレている要素が大きい場合は、早期治療の意味があります。



この患者さんは4歳過ぎでがっつり逆に咬んでいて、下顎が前に誘導されています。
見た目は重症に言えるかもしれませんが、早期治療が望ましいといえます。



プレオルソ(タイプ3)を使用して、半年ちょっとで前歯の噛み合わせは改善。
この時点では、奥歯の噛み合わせはまだ不安定です。



小学校に入って永久歯前歯が生え変わって来ましたが、微妙に逆の噛み合わせです。
下の永久歯が先に生え変わって、この時期歯並びの幅が拡大します。
その影響で、一時的に犬歯付近の噛み合わせが悪化していて、これは想定内です。
ここで、以前使用していたプレオルソを再開です。



上の歯の生え変わりで、上の歯並びも拡大の時期です。
上の前歯が4本出揃うまでプレオルソを使用して、ほぼ噛み合わせが安定。
プレオルソの使用は終了として、当面後戻りは無いだろうと予測しています。
今後特に下顎成長に伴う変化をモニタリングが必要ですが、全体的な治療が必要かどうかの判断は中学生終わりから高校生頃になります。
反対咬合は長丁場になりますので、初期治療は適時に短期間で済ませることがポイントと思います。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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