福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

マウスピース矯正に適する例と年齢

2020-05-11 | 歯並び、矯正の話

マウスピース矯正と言えば成人では、透明の装置で少しづつ歯を動かしていく、というイメージがあります。
アライナー矯正とも呼ばれています。歯並び改善が主たる効果です。
成長発達期に使用するのはタイプが違い、噛み合わせ歯並びとも改善するものがメインです。
当院ではプレオルソというマウスピース装置を使用していて、適合する例では簡単な割には効果が大きいですね。
今日の来院患者さん2例です。










10歳の患者さんで、永久歯へ生え変わる後半の時期に入っています。
噛み合わせが深めで、上の前歯が前傾して若干のスペース、逆に下の前歯はデコボコです。
年齢、歯並び噛み合わせの状況とも、典型的にマウスピース矯正が適する例です。
1年でほぼ治癒して、あと半年は噛み合わせ安定のため続けて使用、という大まかなタイムスケジュールです。

次は4歳の患者さん。



部分的に、上下前歯が逆に噛んでます。
噛み合わせが浅いので、顎の前後左右的ズレが無い(または少ない)場合は、そのまま永久歯前歯が出てくる時期まで経過観察でOKと思います。
ところがこの患者さんは上下真ん中が結構ズレていますね。
下顎が向かって右側にズレており、これは歯並びがズレを誘導しています。
年齢的に顎の形態の左右差(変形)はほぼ無く、噛み合わせの改善で左右対称に改善する場合が殆どです。
それゆえ、4歳の低年齢で早期治療をスタートするわけです。この患者さんもマウスピース使用に適する例です。
治癒には半年、噛み合わせ安定にさらに3か月使用という計画です。
歯並び、噛み合わせの状態によって治療スタートの時期は異なります。もちろん、装置の種類も様々です。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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