福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯間むし歯の予防が難しい

2020-05-07 | むし歯予防の話

外出自粛で、私もこの連休すっかりインドアでした。
職場にも行きましたが、インドアで書類や不要物を整理して少しスッキリなりました。
連休明けの今日、患者さんは程々来院され、やはり医院を開けておく社会的価値はありますね。
定期健診の患者さんで、あまり気になるところがない場合は、もちろんスキップして頂いで結構ですが、一方で痛みや虫歯があるとかの患者さんもいらっしゃいます。
今日で治療が終了の患者さんの兄弟のお子さんが初診でみえました。
虫歯リスクは生活習慣的な環境要因が結構ありますので、やはり虫歯を認めました。
6歳で歯科は初めてですが、今まで虫歯が放置されていた状態と言えます。






まだ永久歯は生えていないのですが、乳歯の奥歯間、そして奥歯の噛み合わせ部分に虫歯が発生していました。
見た感じでは歯間に中位の虫歯が見える程度ですが、X線写真を撮ってみると、神経に近いくらいの大きめの虫歯です。
痛みが出る寸前の虫歯と言えます。
歯間虫歯は見えないところから広がるので、大きくならないと気づきません。
集団検診でも発見されにくい部位と言えます。
重症虫歯が減少している最近、どこが虫歯になりやすいか、どこが虫歯予防が難しいかクリアになって来ている訳です。
乳歯奥歯の歯間虫歯は4〜6歳ころが最もリスクが高まります。永久歯奥歯では14歳前後ですね。
このような虫歯が減少すれば、ほぼ虫歯ゼロは達成できるのですが、これが難しい。
歯間は歯ブラシでは清掃できませんので、やはりフロス使用の日常化がマストです。
もちろんベースとなる虫歯リスク低下には、毎日のフッ素ジェルなどの使用、甘味物や飲料のダラダラ摂取を避けるなどの節度ある日常生活が重要です。
奥歯の噛み合わせ部分のシーラントなど、歯科で行えばかなりの予防効果はありますが、歯間虫歯にはこのような簡単な方法がありませんので、日常の積み重ねが重要で、患者さん歯科医双方にとって悩ましいところです。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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