福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

素朴な質問に答える

2018-02-28 | むし歯予防の話

当院は小児歯科、矯正歯科、障がい者歯科を専門にしていて、口腔外科的処置も含め、高校生までの患者さんでは何でも屋でありたいというスタンスです。
英語で言えばComprehensive Care かな?
むし歯の予防、歯並びかみ合わせ、永久歯との生え変わり、歯ぎしり、口臭など患者さんの保護者から質問を受けることも多々あります。
患者さん側は歯科のプロフェッショナルではありませんので素朴な質問になりますが、歯科医側として、素朴な質問に分かりやすく説明するのは意外と難しいな~と感じることがあります。
分かりやすく答えるためには、まず質問されたトピックについての知識が必要で、まだ不明なことも少なくない一方で研究等でアップデートされる内容もあります。
現時点で分からないことは分からないと説明するのも知識のうちです。自分の憶測や経験則に偏った説明は、患者さん側はプロとして私たちを信じるわけで、責任があります。
ただ気にしなくて良い、経過を観ますではなく、なぜそうなのか、現状と将来的予測も含めて説明するのが、患者さん側が納得される説明ではないかと考えています。
こう言った説明力は、治療と同じくらい私たちに必要とされるものでしょう。





一例ですが、どのようなおやつが虫歯になりやすいの? というほとんどの人がある程度分かっているけど、専門家に聞きたい質問。
これは研究データに基づいてつくられた説明用シートですが、右側は飲料の酸性度比較、左側は歯に残りやすいおやつの比較。
私たち歯科スタッフが見ても、へ~っ、やっぱりそうなんだとか意外にね~、という内容です。
むし歯の主たる原因は、歯に付着増殖した虫歯菌が酸をつくって歯を溶かすというメカニズムですが、直接頻回に酸が歯に接触することでも、酸蝕症といってむし歯発生の原因になりえます。
このシートにないのは、各食品、飲料の糖分の含有量です。
糖分、酸性度、停滞性などが虫歯発生に関与していますが、どの要因がどの程度関与しているかという重みづけはシンプルではありませんので、虫歯予防でトータル的にこれがOK、これがダメという順位付けは簡単ではありません。
ただそれぞれの要因での比較はできますので、やはり参考にはなりますね。
これらも重要ですが、大雑把かも知れませんが、頻回にだらだらというのは虫歯リスクは高まります。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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