福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

10代の歯間虫歯

2017-12-24 | 虫歯治療の話

永久歯虫歯に関しては、最も増えやすいのが中高生の時期というのは、繰り返しお話しています。奥歯のかみあわせ部分はもちろん虫歯が発生しやすい部分ですが、これは適時に歯科医院でシーラントをすればほとんど予防できます。また、患者さん自身が、着色などで見て分かりやすい部分でもあります。
気づかず、また予防が難しい部位は、特に奥歯間の虫歯です。乳歯の時期でも同じですが、永久歯虫歯ですと生え変わらないのでやっかいです。
成人で虫歯治療本数が多い人は、歯間部分も含んだ詰め物、重症な場合は被せ物が入っていることが多く、まさに虫歯が多いか否かは、歯間虫歯の多少とほぼ比例します。









これは10代半ばの定期健診の患者さん。
フロスで歯間のチェックをしたら引っ掛かりがあるので、上下左右の奥歯間をX線撮影しました。これらは下の奥歯部分のX線写真。
歯の接する部分のエナメル質が欠けたようにダークに見えるのが虫歯です。象牙質半分以上の深さに至っている虫歯もありますが、口の中の診査のみでは全く分かりません。
歯みがきはわりと良好で、フロスも一応しているということで、私たちも油断していました。
食生活の改善、フロスの頻度、家庭用フッ素の使用などで、初期虫歯は止まったり再石灰化も期待できますので、治療せざる得ない部位もありますが、基本予防メニューで経過を観ます。
全部永久歯に生え変わってから数年で、このような患者さんが出て来ます。
小児歯科としてはお口のケアの自立をサポートする年齢でもありますので、私たち歯科医サイドも、虫歯予防では10代に入ってからが本腰です。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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