訪問歯科というと、一般的には在宅高齢の患者さんと言うイメージがありますし、実際そのような患者さんが対象になっている場合が多いですね。
障がい者歯科をやっていますと、病状が進行したり、成長して来院を嫌がって受診できない例があります。かつて来院できていたけど難しくなるというケースです。
知的障害を伴う患者さんが、最近受診を嫌がるようになって連れて来るのが結構大変と言う連絡があって、それなら私たちが訪問しましょうということになりました。
今日のお昼前、当院の歯科衛生士と一緒に訪問して、久しぶりに健診と予防処置、ケアを行いました。
訪問診療と言うと、通常に近い歯科治療をするとなれば、設備や器械、器具が色々必要になります。
しかし予防ケアが中心ですと、写真のようなコンパクトな装備でOKです。
コンパクトですと訪問車とかも不要で、公共の交通機関やタクシーでOKですので、気軽に移動、訪問ということになります。
歯のクリーニングも、プロ用クリーニングジェルとソニッケアのような音波歯ブラシを組み合われば結構できます。
私自身、途上国で設備のない環境で、いかに治療やケアを行うかという経験はありますので、訪問診療で使う方法や材料はそれに近いものがあります。
ちょっとした、発想の転換なども必要になります。
当院では現在、訪問診療はあまりやれていませんが、同じようなリクエストは潜在的にはあると思います。今回の訪問診療も想定内と言えます。
障害児者、訪問ということが同時にできる人材は多くないと思うので、私たちはある種社会に対するミッションがあるものと考えています。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam