福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

外傷性咬合

2016-07-12 | 口の中の問題

歯並び噛み合わせの問題で来院された患者さんで現在治療開始している患者さん2例。








最初の写真は、上下永久歯前歯が逆に噛んでいる交叉咬合(反対咬合)、2番目は前歯の先端がぶつかったようなかみ合わせ、切端咬合です。
下の前歯の歯茎のラインをみて頂くと、いずれもこの時期、年齢にしては下がった状態。場合によってはグラグラが見られることもあります。
外傷性咬合と呼ばれますが、歯茎が下がる理由は二つ。一つは、かみ合わせによって下の前歯が元来の位置より外側に位置しているため。外に位置することで、歯を囲む骨のサポートが少なくなるため。もう一つは、この部分の上下の歯の接触が強くなってしまう早期接触で、部分的歯周病状態が発生するためです。
このような外傷性咬合がみられた場合、比較的早期に対処した方が良いと考えます。噛み合わせの治療で歯の位置や接触が改善することで回復しますが、長期放置していくと回復に限界があると思われます。この2例のように学童期でしたら回復力も大きいとは思いますが、年齢や放置期間によっては歯周病傾向が残ると言えます。
前歯でなくとも親知らずが出て来る20歳前後で、親知らずの前の奥歯が押されて、じわっと噛み合わせが変わることもあります。
それが原因で部分的歯周病症状が出ることもあります。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam 

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