福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

保育園の歯科健診

2009-02-20 | 歯並び、矯正の話
昨日午前中は年3回ボランティアで行っている保育園の歯科健診の日でした。0歳から6歳まで130名くらいが通っている保育園です。
保育園児の現役保護者+保護者OBの6名の歯科医師で健診、記録、歯みがき指導を行いました。前回に続き、今回も健診が終了してから、いちばん年長の「ひまわり組」の子ども達からお礼の絵のプレゼントをもらいました。



園のオリジナルの健診票や保護者の方への結果連絡票を使用して、さらに健診前に保護者の方へ質問用紙をお渡しして、相談や質問事項があれば記入してもらい、健診が終わってから私達で返事を書くようにしています。
今回は割りと質問が多く、私も自分自身が診た園児の保護者に対していくつか返事を書きました。
まずは、歯並び噛み合わせの問題。
上下前歯が逆に噛み合っている「反対咬合」、上の前歯が出っ張っている「上顎前突」、歯並びがデコボコの「叢生」などが主たる問題ではないでしょうか。健診ではこれらの問題が指摘されることはありますが、実際的に治療となると年齢的に低すぎて治療が難しいとか、時期的に永久歯が生え変わる時期まである程度待ったほうが良いとかがあります。
一般的には、反対咬合については比較的早期治療が望ましいこともありますが、上顎前突と叢生は永久歯への交換がある程度進んだ時期まで経過を観て問題ありません。
乳幼児の上顎前突は指しゃぶりやおしゃぶりの使用と関連する場合が多いので、その癖がストップすれば改善していきます。叢生については歯間にむし歯が発生しやすいので、まずその予防が重要でしょう。上下前歯が永久歯に生え変わる時期は皆多少のデコボコが見られますが、歯並びの拡大も起こる時期でもありますので、しばらくは様子見でOKというわけです。
乳幼児の歯科健診で、「将来は矯正治療が必要になるよ」と早期から指摘される歯科医師の方もいらっしゃるようですが、重症な場合を除いて、そこまで予測できないというのがエビデンスに基づく見解でしょう。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                             http://www.futatsuki-dental.com/
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