福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

乳歯の虫歯治療の話

2006-05-11 | 虫歯治療の話
最近、「歯を削らない治療」とか、歯科のホームページ等で見ませんか? 従来の削って金属を詰める・被せるという歯科から、出来るだけ最小限に削って、歯の色の材料を詰めたり被せるという治療選択が可能になって来ています。
来院される患者さんもそのような情報を見聞きされているのでしょう。「できるだけ削らないで」とか「銀歯よりも白い材料で」などのご要望は多くなって来ているようです。ホワイトニングも最近では市民権を得ましたね。
この流れは実は小児歯科が先取りしていたと思います。コンポジットレジンという、歯の色をした樹脂系の詰め物の材料がありますが、当初は永久歯前歯の中程度までの虫歯治療に使われていました。材料的強度が程ほどのため奥歯は金属が主でした。でも乳歯の場合、噛む力が大きくないので、レジンを前歯のみでなく奥歯の治療にも応用していました。そのうち材料や歯との接着がさらに改良され、最近では永久歯でもかなりの範囲で使用できるようになってきた訳です。小児歯科で普及が早かった理由はもうひとつあります。金属の詰め物を造るために歯型をとるという作業が子どもでは大変なわりにはうまくいかないため、削って詰めて研くという治療が1回で終了するレジンが重宝です。
ですから当院のような小児歯科では、乳歯の場合、奥歯で神経の処置が必要になる大きい虫歯意外は歯の色の詰め物で治療終了です。
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