トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業 | |
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講談社 |
図書館本。入院中の読書、その2。
トヨタをモデルにした経済小説。
実際にあった出来事にそって話はすすむのだけれど、どうもその流れを表面的に追いかけているだけという
印象で、主人公のキャラクターに感情移入できません。
その心情が伝わってくる感じが薄いです。
もっと徹底的に実際に出来事に即して、小説という形でいろんなことをつっこんで描いてみるということなら
それもあると思いますが、そうもなっていない。
中途半端です。
そういう意味では、水戸黄門的エンターティンメントとしては、池井戸潤さんは「上手」だなと思います。
テレビドラマ「陸王」、これ、既に原作は読みましたが、基本のスタイルは、まあ、「下町ロケット」とほとんど同じですわなー。
そういう意味で、水戸黄門的ですが、でも、それで楽しめるとは思いますから、「あり」だと思います。