旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

「不平等」で「奇妙」な株主優待制度は、誰も損をしないのでなくならない(1)

2017-01-09 23:48:17 | 株式投資・資産運用
「不平等」で「奇妙」な株主優待制度は、誰も損をしないのでなくならない(1)

 コメント欄のところで株主優待についてちょっと触れてくれていた内容があったので、
あらためて考えてみました。

以下の「」内はwikipediaからの引用です。

「株主平等の原則(かぶぬしびょうどうのげんそく)とは、株式会社の株主は、
株主としての資格に基づく法律関係においては、その内容及び持ち株数に応
じて平等に扱われなければならないとする原則をいう。その意味では「株式
平等の原則」といった方が正確である。」

株主優待は
「個人株主作りや自社製品・施設の宣伝等の経営政策上の合理的必要性があり、
かつ、優待の程度が軽微であれば、配当規制や株主平等原則には反しないとの見方が多数」

この2つ、並べて読んでみるとおかしくないでしょうか。どこがおかしいか?。

株主優待は配当のように保有株数に比例して得られるものではないですね。
多くは少数株主が優遇される形になっていて、逆に言えば、大量の株式を保有している株主にとって
は意味が薄く、そんなことにコストをかけるのであれば配当を充実させてほしいと考えるのはいわば
当然であり、その主張には合理性があります。

これは明らかに「持ち株数に応じて平等」に扱われていませんから、ここだけ見れば明白に株主平等の
原則に反するわけです。

株主優待には、当然、会社側の負担するそのコストがありますから、株数の少ない株主はそれで利益が
あるけれど、逆に、大株主は優待により株主価値が毀損されているともとらえられます。

最近でも、新規に株主優待を設定する企業がある一方、優待を廃止する企業もあります。

例えば、4368扶桑化学工業。

食品関係でもあり、半導体関連でもある。独自性のある事業内容と業績の好調さ
で、今は100株しか保有していないですが、期待感のある企業で、下落する場面があればまた買い増ししたい
と思っていますが、ここは自社製品の優待をやめています。

分包になったドリンク粉末は、酸っぱい感じで結構好きだったのですが。

その理由の一部が以下です。

「株主の皆様に対する利益還元の公平性の観点について検討を重ねた結果、配当金による利益還元を充実さ
せていくことがより適切であるとの判断に至り」
やはり、公平性の点で、優待は株主還元としては問題があるという認識なわけです。
この判断は、いわば「正論」であり、一つの「見識」のあらわれとも言えます。
優待とかなんとかより、事業をきちんとすすめて、配当で還元する、それはそれで極めて真っ当な考えではあります。

まあ、こんなことはどこの企業でもわかっていることです。

では、明白に株主平等の原則に反するような株主優待がなぜなくならず、むしろ拡大しているように
思えるのはどうしてか?。なせ、これが「株主平等原則には反しないとの見方が多数」になるのか。

それは(場合によっては、一見損をしているように見える大株主も含めて)株主優待の設定は誰も損をしない場合が
あるので、不平等で合理的でない面があっても、なくならないばかりか、むしろ広がっているということでしょう。

この方が都合がいいからです。

つづく。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マツダ カーナビ地図 更新完了

2017-01-09 10:16:16 | 
マツダ カーナビ地図 更新完了

 マツダのナビは純正のもので、基本的には後付けすることはできません。

 これはマツダコネクトというものですが、当初のカーナビソフトはポーランドかどこか
海外メーカーのソフトが入っており、これが非常に評判が悪くて、このナビしか選択できない
から買わないというコメントも聞いたりしました。

 さすがにこれはメーカーも対応せざるをえなかったようで、ナビのソフトは国内製になり、
とりあえず実用上支障がない程度の普通のカーナビになりました。

 で、その地図データですが、自分でパソコンからダウンロードして、SDカードに取り込む
ようになっています。

 まず、車内から、このSDカードを取ってきます。ハンドブレーキの手前のボックスにこのカード
を挿入する箇所があります。マツダのシールが貼ってありますが、まあ、普通のSDカードです。

 パソコンの方ではデータ更新用のソフトをマツダのサイトからダウンロード。
 で、ソフトを立ち上げる。

 パソコンにさっきとってきたSDカードを挿入すれば、自動で更新が開始される。

 はずなのだけれど、自宅のデスクトップPCでは、なぜかソフトからカードを認識しない・・・。
 パソコンのエクスプローラーではちゃんとSDカードにアクセスできるのですが。

 先日、マツダの販売店に福袋ほもらいにいった時に聞いてみたけど、やはり不明。

 ということで、しょうがないので、旅行用のマウスのノートPCにマツダの更新ソフトをダウンロード。

 しようと思ったら、ウィンドウズのネットワークうんちゃらの機能がないのでダウンロードしてください
云々の表示が。はいはい、で、ダウンロードしようと思ったけど、これがちゃんとできない。

 うーん、3回めにできたわ、ようやく・・・。

 で、ソフトを立ち上げたら、あら、ちゃんと認識しますがな、今度は・・・。

 ということで更新スタート。

 うーん、なんか時間かかるなー。途中でパソコンが勝手に休止モードになってしまうので、再度、動くように
エンターのキィを押さないといけない。これを何回もしておりましたが。

 結局、30分以上かかったと思いますが、とりあえず無事、地図データは更新されました。

 これ、車検とか点検の時に販売店で更新してくれたらいいと思うのだけど、それは販売店ではできないそうです。
 なんでやねん?。別に技術的に難しいことでもないでしょうに。

 マツダは、今日、日経一面に記事がありましたね。ガソリンエンジンの燃費を新技術を用いて3割向上させるとか。

 実用燃費が3割も向上したら。これは素晴らしいですね。

 新技術そのものは従来から知られてはいたもののようですが、実際にこれを市販車に適用するのは世界初になるとか。

 マツダは、ディーゼルエンジンもですが、従来の内燃機関のエンジンの開発を勧めていくのが上手というか、
基本、自動車メーカーとして、ここに注力している。

 反対に言うと、自社では電気自動車とかの開発は弱いようなイメージがあります。

 そこには、まだここしばらく、それも5年やそこらではなく、10年とか20年とかいうスパンで、自動車の中心になる
のは従来型の内燃機関タイプのエンジンであるというマツダの見通しが反映しており、全方位的に開発をすすめるだけの力
がない中堅の自動車メーカーの生き残り戦略として、これはとりあえず正しい方向であるようには思います。



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする