4523エーザイ IRセミナー(1)
ということで、今日は4523エーザイのお話を聞いてきました。
結論から言うと
「面白いけど、適正株価がわからない。」
です。
話をしてくれたのが、柳良平氏。常務執行役 CFO(最高財務責任者)。
この方です。
5周年フォーラム「企業の見えない価値」エーザイ株式会社
こんな本も。
って、すごい専門家さんじゃないですか。
柳 良平 氏
https://p-support.pronexus.co.jp/LecturerDetail.aspx?lid=129
上記から引用
エーザイ株式会社 常務執行役 CFO(最高財務責任者)、京都大学博士(経済学)/早稲田大学大学院会計研究科・商学研究科兼任講師
公職として、東京証券取引所上場制度整備懇談会ディスクロージャー部会委員、経済産業省企業報告研究会(伊藤レポート)委員、米国公認管理会計士協会(IMA)日本支部常任理事、日本管理会計学会常務理事、日本IR学会理事の任にある。職歴としては、都市銀行支店長、メーカーIR,財務部長、UBS証券エクゼクティブディレクター等を経て現職。米国公認管理会計士・米国公認財務管理士。
【著書】「企業価値最大化の財務戦略」(単著 同友館 2009年)、 「企業価値を高める管理会計の改善マニュアル」(単著 中央経済社 2010年)、「MBAアカウンティング ケーススタディ戦略管理会計」(共著 中央経済社 2010年)、「コーポレート・ファイナンスの実務」(共著 中央経済社 2011年)、「日本型脱予算経営」(単著 同友館 2011年)、「企業価値評価を高めるための財務・IR&SR戦略」(共著 中央経済社 2013年)、その他に論文、翻訳、講演等多数。
最初に、また書いておきますが、ここも、2日前かな、ごく最近に中間決算が発表になっているのに、資料として
あるのは、わかりやすいパワーポイントを印刷したものだけで、決算短信そのものがありませんわ。
なんでやねんと。なんで直近の資料を入れないのか。
一般的な会社紹介をしていただいているのではなくて、個人対象とはいえ投資家向けのIRセミナーなわけでしょ。
だったら、プレゼンそのものは、そのパワポの資料ですすめていただくのはいいし、別に決算短信の細かい数字について
一々ふれてくれなくてもいいけれども、資料として参照するためには、決算短信ぐらいは印刷して入れておいてほしいなぁと
思うのですよ。
いや、エーザイに限らないですよ、こうしたIRセミナーで決算関係の資料そのものがちゃんと入っていないのは。
これは、証券会社の方からも、依頼して入れておいてもらえるようにしてほしいですね。
さて、製薬会社というと、どういうイメージでしょうか。
まあ、ディフェンシブで、堅い、配当利回りはそこそこ高い、というようなイメージでしょうか。
確かに、あれですよね、景気がよくても悪くても、具合いが悪くなれば薬は使いますし、いい薬があればそれを使いたい
ですよね。景気に左右されにくいという意味では、確かにディフェンシブな面は強いでしょう。
ただ、製薬会社といっても、
新薬開発に注力する大規模な会社、
創薬バイオベンチャー的な、当面赤字が続くことが最初から明らかな会社
新薬ではなく、ジェネリック医薬品が中心の会社
等、色々あります。
このそれぞれで、その位置づけ、性格は全く異なります。
個人的には、創薬バイオベンチャーの多くは、マザーズ等であっても、株式公開をするのはちょっと疑問に思うところがあります。
あまりにリスキーで、それを承知のベンチャーキャピタルの出資とか大きな製薬会社が協力するならまだしも、一般の投資家まで
巻き込むのはどうかなと感じる事例もあります。というか、私が好きてはないだけといえばそうで、自己判断で、個人でもこうした
ところに投資できるようになっているのは望ましいと感じる方もあるでしょう。
エーザイは「新薬開発に注力する大規模な会社」の範疇で、こうした会社、日本では武田とかアステラスとか第一三共とか
が入り、世界ではファイザーとかメルクとかノバルティスファーマとかが入ります。日本でベスト10に入っている会社はないですね。
こうしたところは、実は、有効な新薬1つが大当たりすれば、それだけで業績を大きく大きく向上させる可能性があります。
例えば、最近であれば小野薬品のオプシーボという薬がこれに当たります。
1つの薬だけで、単に会社の業績だけでなく、国の制度そのものにも関わるような大きな問題にまでなってますね。
エーザイも、かつて、認知症治療薬のアリセプト1つで最大時は年間3200億円以上、潰瘍治療剤のパリエット(これ、私もお世話
になりました)で1700億円以上の売上があった年もありました。
なので、新薬開発系の製薬会社は、一つの薬で年間1000億以上の売上を稼ぎ出す「ブロックバスター」と言われる、
満塁ホームラン100本ぐらいの一発が出る可能性があり、投資の視点から見ればそこが単なるディフェンシブ銘柄ではない面白さ
でもあります。
つづく。
ということで、今日は4523エーザイのお話を聞いてきました。
結論から言うと
「面白いけど、適正株価がわからない。」
です。
話をしてくれたのが、柳良平氏。常務執行役 CFO(最高財務責任者)。
この方です。
5周年フォーラム「企業の見えない価値」エーザイ株式会社
こんな本も。
![]() | ROE革命の財務戦略 |
クリエーター情報なし | |
中央経済社 |
って、すごい専門家さんじゃないですか。
柳 良平 氏
https://p-support.pronexus.co.jp/LecturerDetail.aspx?lid=129
上記から引用
エーザイ株式会社 常務執行役 CFO(最高財務責任者)、京都大学博士(経済学)/早稲田大学大学院会計研究科・商学研究科兼任講師
公職として、東京証券取引所上場制度整備懇談会ディスクロージャー部会委員、経済産業省企業報告研究会(伊藤レポート)委員、米国公認管理会計士協会(IMA)日本支部常任理事、日本管理会計学会常務理事、日本IR学会理事の任にある。職歴としては、都市銀行支店長、メーカーIR,財務部長、UBS証券エクゼクティブディレクター等を経て現職。米国公認管理会計士・米国公認財務管理士。
【著書】「企業価値最大化の財務戦略」(単著 同友館 2009年)、 「企業価値を高める管理会計の改善マニュアル」(単著 中央経済社 2010年)、「MBAアカウンティング ケーススタディ戦略管理会計」(共著 中央経済社 2010年)、「コーポレート・ファイナンスの実務」(共著 中央経済社 2011年)、「日本型脱予算経営」(単著 同友館 2011年)、「企業価値評価を高めるための財務・IR&SR戦略」(共著 中央経済社 2013年)、その他に論文、翻訳、講演等多数。
最初に、また書いておきますが、ここも、2日前かな、ごく最近に中間決算が発表になっているのに、資料として
あるのは、わかりやすいパワーポイントを印刷したものだけで、決算短信そのものがありませんわ。
なんでやねんと。なんで直近の資料を入れないのか。
一般的な会社紹介をしていただいているのではなくて、個人対象とはいえ投資家向けのIRセミナーなわけでしょ。
だったら、プレゼンそのものは、そのパワポの資料ですすめていただくのはいいし、別に決算短信の細かい数字について
一々ふれてくれなくてもいいけれども、資料として参照するためには、決算短信ぐらいは印刷して入れておいてほしいなぁと
思うのですよ。
いや、エーザイに限らないですよ、こうしたIRセミナーで決算関係の資料そのものがちゃんと入っていないのは。
これは、証券会社の方からも、依頼して入れておいてもらえるようにしてほしいですね。
さて、製薬会社というと、どういうイメージでしょうか。
まあ、ディフェンシブで、堅い、配当利回りはそこそこ高い、というようなイメージでしょうか。
確かに、あれですよね、景気がよくても悪くても、具合いが悪くなれば薬は使いますし、いい薬があればそれを使いたい
ですよね。景気に左右されにくいという意味では、確かにディフェンシブな面は強いでしょう。
ただ、製薬会社といっても、
新薬開発に注力する大規模な会社、
創薬バイオベンチャー的な、当面赤字が続くことが最初から明らかな会社
新薬ではなく、ジェネリック医薬品が中心の会社
等、色々あります。
このそれぞれで、その位置づけ、性格は全く異なります。
個人的には、創薬バイオベンチャーの多くは、マザーズ等であっても、株式公開をするのはちょっと疑問に思うところがあります。
あまりにリスキーで、それを承知のベンチャーキャピタルの出資とか大きな製薬会社が協力するならまだしも、一般の投資家まで
巻き込むのはどうかなと感じる事例もあります。というか、私が好きてはないだけといえばそうで、自己判断で、個人でもこうした
ところに投資できるようになっているのは望ましいと感じる方もあるでしょう。
エーザイは「新薬開発に注力する大規模な会社」の範疇で、こうした会社、日本では武田とかアステラスとか第一三共とか
が入り、世界ではファイザーとかメルクとかノバルティスファーマとかが入ります。日本でベスト10に入っている会社はないですね。
こうしたところは、実は、有効な新薬1つが大当たりすれば、それだけで業績を大きく大きく向上させる可能性があります。
例えば、最近であれば小野薬品のオプシーボという薬がこれに当たります。
1つの薬だけで、単に会社の業績だけでなく、国の制度そのものにも関わるような大きな問題にまでなってますね。
エーザイも、かつて、認知症治療薬のアリセプト1つで最大時は年間3200億円以上、潰瘍治療剤のパリエット(これ、私もお世話
になりました)で1700億円以上の売上があった年もありました。
なので、新薬開発系の製薬会社は、一つの薬で年間1000億以上の売上を稼ぎ出す「ブロックバスター」と言われる、
満塁ホームラン100本ぐらいの一発が出る可能性があり、投資の視点から見ればそこが単なるディフェンシブ銘柄ではない面白さ
でもあります。
つづく。