12月2日、3日と2日間にわたって行った、6年生のたたら体験学習のようすをお知らせします。
〈1日目:操業準備〉
★炭切り作業・・・炭窯から取り出した炭(たたら炭)を5cm角に切りそろえます。本操業で使用するためのものです。
★鉄穴流し体験・・・重さの違いを利用して、砂鉄を採りだします。「えぶり」という道具で、水路に流していきます。
強力磁石を使って砂鉄をとっています。
★炉作り・・・まず大事なのは路床づくり。火を焚き、叩くことをひたすら繰り返し、炉の土台となる部分の水分を完全に飛ばし、固めていきます。水蒸気爆発を防ぐための重要な作業です。この作業が一番汚れます。みんな顔が真っ黒です。
粘土をブロック状に成型し、炉を組んでいきます。
〈2日目:本操業〉
★砂鉄と木炭を交互に投入していきます。炎との闘いです。
子ども村下(技師長)が全体への指示を飛ばします。布勢の子どもたちは全員がとても大きな声でできました。
炉の温度を上げるためには、「ふいご」で絶え間なく風を送り込まなければなりません。重労働です。
木炭や砂鉄を正確に量り取ることも重要です。真剣な表情でがんばっていました。
このような作業を、9校の子どもたちがリレーしながら8時間ぶっ通しで行いました。
投入した砂鉄は86kg、木炭は135kg。そしてできた鉧(けら:玉鋼を含んだ鉄の塊)は33kgでした。
みんな、よくがんばりました!鉧の巡回展示を楽しみに待ちましょう。(サンクスなどでも展示されます。)