ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

不幸せ

2014-04-01 07:27:36 | 日記

はじめて「はだしのゲン」を見たとき、原爆に向き合った内容には好感を持ち、ゲンの逞しさに、エールを

送りたい思いだった。

原爆の、非情さはほんの、始まりに過ぎない。

その後に人々に降りかかる、他人たちの仕打ち、冷たい視線、いわれのない批判、酷い言動、正当化される差別、諸々の災難は、被災者に容赦がない。

そうした、出来事の方が、よほど、酷いように思う。

 

他人って、あったかい心を持っている人も多いけれど、他人を貶めること、他人の心を踏みにじること、

死者に鞭打つという言葉があったが、傷ついて、苦しむ者への、容赦ない言動は、どういうものなのだろうか。

 

他人と手を組む、労わりの心を持つ。

それは、一部の心を持つ人なのか。

人の心は、弱い。自分が不幸だと思うと、自分より辛い人を見て、自分を慰める。

他人の痛みを自分の痛みに思うには、心が、広くないとできない。

 

「はだしのゲン」創作の真実

大村克巳

中央公論新社