ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

死刑

2013-05-10 20:12:40 | 日記

光市母子殺害事件は、ニュースで知った。

1999年のことで、テレビ報道やネットで驚きの事件を知った。

あまりマスコミには取り上げられなかったのか、容疑者が未成年だったからなのか、

詳しいことは、ほとんど知らなかった。

被害者の夫、本村氏の事件当夜の話から、壮絶な半生を垣間見て、あまりの酷さに

途中で読むのを止めたくなった。

あまりの凄まじさ、あまりの悲劇、そして想像しがたい、残虐さに、現実にこんなことが起こったということは、

衝撃だった。

 

死刑廃止論者としては、被害遺族の「殺めた命に対して、命をもって償うのはあたりまえのこと」

には、反論の言葉がみつからない。

 

ただ、死刑は、人が手を施さねばならないということが、全面的に賛成できない要因になっている。

以前に多かった冤罪の存在。

深く反省した者へも死刑は必要なのかということも、死刑は取り返しができないことへの怖さがある。

本村氏の、一貫した、「死刑が相当」というのは、納得できる、そして先の理由がなければ賛成できる。

 

なぜ君は絶望と闘えたのか

本村洋の3300日

新潮文庫