ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

1CMの初積雪

2010-02-02 09:54:57 | 日記
昨日から降り出した雪がうっすら積もった。
昨晩の雪はみぞれで、水分をたくさん含んでいたので、今朝は凍結で交通機関はマヒ
するかも知れないと、予想していた。
朝、交通情報を見ると、青梅線が架線トラブルで上下線見合わせとあった。

西武線の振替輸送がありそうなので、とりあえず駅に向かった。

立川駅行きがもうすぐ牛浜駅(ひとつ前の駅)を出るとのことだったのでホームに降りた。

ホームはあふれるばかりの人、人、人。
まもなく電車が来て、降りる人が終わると、ホームに人が入口に吸い込まれて行った。

出入り口まで一杯の乗客、何人かは乗るのをあきらめて、電車の出発を見守る。

入口に扉の上でがんとして、微動だにしない乗客がいた。
駅員が、その乗客のかばんを押したりしてみるが、ひっこめる気配がない。
1、2分か駅員が必死で、扉が閉まるようにその乗客に動いてもらおうとするが、動く気配
がない。
やがて、扉が閉まり始め、ようやく、動き出した。

どの車両も一杯の乗客を乗せて出発していく電車を見送り、待つこと20分ほどで、次の電車
が到着。

じっと、待っていた乗客が次々と乗り込んで行く。
交通マヒを他の乗客も予想していたのか、時間の余裕を持っていたのか、ただ、車両が
混んでいるだけの穏やかな車内だった。

「もう、これ以上は無理です」
「太っていてよかった。やせてる人は大変だね」

「降ります」の声にその声の主の所から出口に向かって一斉に人々が動き出す。
がらんとなった出口に新たな乗客が吸い込まれてくる。

人は、安心する空間を持っていて、他人との空間を無意識に保とうとするそうだ。
ところがその空間を保てず、密着状態になると、仲間意識が生まれる。

ぎゅうぎゅう詰めの電車でいつもより30分以上かかっての出勤だったが、みんなのゆとり
の雰囲気で、気持ちはゆとりのままで職場についた。

混んだ電車もこういう状態なら、苦にならずに済む。