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西陣工芸帯地 帯屋捨松

 

西陣工芸帯地の老舗帯屋捨松の作品展です。

捨松は安政年間(1854年)より西陣の地で織元として160年間

手織りを中心に工芸帯地一筋に歩んできました。

歴代当主は、美術工芸品にも造詣が深く、世界中の美を追求し

それらを大胆に帯作りに取り入れました。

それゆえ、他の追随を許さない独自の世界を作り上げ、現在もその

精神が受け継がれています。

◆図案について

捨松の帯の図案はすべてオリジナルで手描きです。

「どんな女性に、どんなきものに、どんな場面で締めていただくのか。」

と思いを巡らせながら素材となる糸の種類や色、織り方を考えながら

一筆一筆作業を進めていきます。

◆機織りについて

帯屋捨松に入社すると、まず最初に手機(てばた)の機織り(はたおり)を

習います。

機をうまく織る前に、どうしても克服しなくてはならないことがあります。

それは、長時間座るということ。

初めはお尻が痛くて一時間と座っていられません。

徐々に慣れてくると、一日中座っていても平気になります。

織初めのころは、余分なところに力が入ってヘトヘトになりますが、仕事に慣れて

余分な力が抜けたころに次の段階に進むことができます。

 

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