Class of 2015のTSです。最後に、アメリカでの就職活動をやってみた感想をいくつか記載したいと思います。
【英語の継続的な改善が必要】
Fuquaでの生活で徐々に良くなっているとはいえ、就職活動における英語は、まだまだ改善が必要と思いました。採用する側もMBA採用となると、将来の幹部候補になるわけですから、英語はネイティブ並みを求めています。とくにシップサークルなど、騒がしい場所でブロークンな英語を聞き取り、瞬時に自分の言いたいことを英語で答える、というところはまだまだ壁を感じました。Fuquaは教授や学生もフレンドリーで、お互いの関係が強いコミュニティーなので、授業以外にも友人と遊びに行くなどして、英語で会話する時間をなるべく増やすことが大切だと思います。
【とにかくネットワーキングの機会が多い】
アメリカでの就職活動ではネットワーキングの機会がとても多いです。企業説明会、ランチやディナー、ネットワーキングパーティーといつでもどこでもネットワーキングという感じです。そこで周囲とのバランスを取りながら、自分をアピールすることが求められますが、授業等が忙しい中、英語でネットワーキングをすることは精神的になかなか疲れます。私も時々、ネットワーキングに行くことが億劫になることがありました。疲れていたりして、その場ですぐに英語で答えることが難しいと感じた時は、事前にいくつか質問を考えて、ネットワーキング中に少なくとも数回は自分の考えを伝える機会を得るようにすることがお勧めです。
【職種によってはバックグラウンドを活かせる】
英語にハンデがある場合はどうするかというと、バックグラウンドを活かす手はあると思います。例えば、オペレーションやファイナンスなど、比較的に言語や市場特性に依存しない職種は、そのバックグラウンドがあるインターナショナルの学生もオファーを取っている印象です。一方で、より言語や市場特性に依存するマーケティングやセールス、コンサルティング等の職種については、アメリカでの生活経験がなく英語にハンデのあるインターナショナルの学生には高い壁となっています。また、アジア進出を狙っている企業などは、その国の出身者のMBA生を採用する場合もあります。そのポジションが自分のやりたいことか考える必要はありますが、アメリカでの経験を得ることを考えると一つの手段になると思います。
【リーダーシップは失敗を恐れずにチャレンジ】
企業の中では、面接に加えて、チームビルディングやネットワーキングでリーダーシップを評価する場合もあります。例えば、私が受けた西海岸の某ハイテク企業では、一次面接通過の後、西海岸の本社で2泊3日の最終選考を実施し、面接、ネットワーキング、チームビルディングをしました。その間、社員の方が、お昼のランチでの会話や振る舞いを含めて、常に将来のリーダーとして相応しいか、評価していました。チームビルディングでは、様々なアクティビティーを通してリーダーシップを評価するのですが、全米のビジネススクールから一次面接を通過した70名程度の中で、英語で率先してリーダーシップを発揮して、チームをまとめることが求められます。日本人の感覚ではちょっとやり過ぎと思うくらい失敗を恐れずどんどん前に出ることが必要と感じました。
【日本での就職活動も上手くやる】
日本から私費で留学して、アメリカでの就職を目指すと、アメリカ市場に集中する必要がありますが、現実問題としてなかなかリスクの高い選択になります。一つの解としては、日本での就職活動はアメリカに比べて早く始まるので、11月に行われるボストンキャリアフォーラムでいくつかオファーを獲得して、アメリカの市場に集中するという選択肢はあるかもしれません。アメリカで投資銀行などの金融市場に就職したい場合は、ネットワーキングも早い段階から始まるので、優先順位付けや時間管理がさらに大切になります。
最後に、純ドメの方がアメリカの企業で働く経験を得ることを考えると、MBA中でのインターンやMBA後のフルタイムの機会が大きなチャンスなると思います。アメリカで働くことが全てではないですが、少しでもアメリカの企業で働く経験をしたいと思われる方は、是非、この貴重な機会に向けて、しっかりと準備して活用して頂ければと思います。Fuquaは就職活動でも、Team Fuqua精神が浸透していますので、自分から動き出せば、在校生も、卒業生も、学校側も全力でサポートしてくれます。また、Bloomberg BusinessweekのBest Business Schools 2014でも企業のリクルーターから評価されているように、アメリカの就職活動市場でもFuquaのブランドはしっかりと認知されていますので、是非、この機会に挑戦して頂きたいと思います!