Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

アメリカにおける就職活動について(1) -スケジュール概要編-

2015-01-01 08:41:54 | 就職活動

Class of 2015のTSです。

今回はアメリカにおける就職活動について記載したいと思います。 

私もそうですが、私費留学すると就職の機会として、日本での就職とアメリカを中心とした海外での就職があります。日本での就職については、渡米前の企業による壮行会などで情報が取得できますが、アメリカなどの海外は、なかなか情報が取得しづらいのが現状かと思います。そこで、今回は海外の中でも、私が実際に就職活動をしたアメリカの就職活動について記載したいと思います。処々の事情で具体的な企業名など書けないですが、日本生まれの日本育ちの純ドメである、私の観点から情報をご提供したいと思います。

まずは、アメリカでの就職活動がどのように進むかを説明します。FuquaもDuke MBA Recruiting Calendarとして就職活動イベントを掲載しています。Fuquaは7月のサマースクールから始まりますが、それ以降、アメリカの就職活動は大まかに以下のスケジュールで進みます。
 

【1年目スケジュール:インターン獲得に向けて】

9-10月:各業界のシンポジウムや企業の説明会などが開始。リクルーターとの小規模グループでの会話で、企業の情報を収集しつつ、自分を印象づける。Fuquaの就職課(Career Management Center)による就職活動セッションや、コンサルティングクラブなどの各プロフェッショナルクラブも説明会を開始。この時期からレジュメとカバーレターの作成も開始。

11-12月:年明けの面接を勝ち取るために、ネットワーキングが本格化。企業説明会に加えて、個人的な知り合いやLinkedInでFuquaの卒業生を探してアクセス。また、志望する企業でインターンした2年生と面接の練習を開始。面接スケジュールが早い金融関連は、年内に面接をして合否が確定する企業もあり。12月中旬になると、面接の通知があり、その結果に基づき、面接予定の企業向けのインタビュー練習が本格化。

1月:コンサルティングや金融を始めとして、On Campusでの面接開始。その後、事業会社なども順次スタート。On Campusインタビューでは、一次面接は面接官がFuquaまで来て、最終面接は各企業の本社で実施することが多い。だいたい、1-2月でOn Campusリクルーティングは終了。

2-3月:Off Campusリクルーティングが主な就職活動の場となる。Off Campusでは自分で希望の企業へアクセス。リクルーティング開始が比較的遅い西海岸のハイテク企業などが多い。

4-5月:スタートアップ企業などはこの時期にもインターンを募集する場合あり。 
 

【2年目スケジュール:フルタイム獲得に向けて】

夏のインターンが終わり、インターン先からフルタイムのオファーをもらった場合はその企業に決めて就職活動を終わりにする学生もいます。インターンでの経験から他の企業を探す学生はフルタイムの就職活動を開始します。

8-9月:8月は各企業へのネットワーキング。9月よりOn Campusリクルーティングが開始。リクルーティング概要はインターン時と同じ。9月中にレジュメおよびカバーレターを提出。

10月:インタビューが順次開始。

11-12月以降:On Campusリクルーティングは、11月の終わり頃までに結果が判明。Off Campus リクルーティングは継続。
 

アメリカの就職活動は上記のように進むのですが、人によっては、MBA期間中ずっと就職活動をしています。特にアメリカで就職先を探す、英語が母国語ではないインターナショナルの学生は、就職活動にかなり労力を使いますが、忙しく精神的にストレスのかかる就職活動をしつつ、勉強やソーシャル活動もしっかりとやっています。そのタフなマインドや時間管理能力を見ていると、刺激を受けるとともに勉強になります。日本から留学し、アメリカでの就職を狙う場合は、渡米後の新しい環境に慣れる時期にネットワーキングが始まるので、上記スケジュールを念頭において、忙しい留学生活の中、自分の中での優先順位を考えて、準備をしていく必要があると思います。