Class of 2015のTSです。前回はアメリカにおける就職活動のスケジュール概要を記載しました。今回は、日本での就職活動しか経験したことがない私が、アメリカでの就職活動を経験して、特徴的だと思ったことを記載します。
【On CampusとOff Campusリクルーティング】
リクルーティングの形態は大きく分けて二つあります。まずはOn Campusリクルーティング。これは企業側がFuquaを採用におけるターゲットスクールとして、Fuquaからの採用人数を計画し、学校で面接をしてくれます。インターンでは、企業側は12月を目途にFuquaから面接に誰を呼ぶか決めるのですが、このリストはクローズドリストと呼ばれています。12月頃には学生の間で「クローズドリストに入った?入ってない?」などの会話が頻発されます。On CampusリクルーティングはFuquaの就職活動ポータルサイトにレジュメ提出期限やクローズドリストの通知がきて、システマチックに進んでいきます。Off Campusリクルーティングは学校とは関係なく、自分で各企業の採用ページなどから応募します。こちらは、MBAを採用しそうな企業を、卒業生や個人的なツテをたどって自分で面接の機会を探します。Off Campusではレジュメ提出後も受け身の姿勢で待つのではなく、企業に対して自分からアクションをすることが面接の機会を得るために大切になります。
【ネットワーキング】
アメリカでの就職活動は企業の人達とネットワーキングをすることが大切になります。企業の説明会であったり、LinkedInなどのWebサービスを活用したりして、卒業生にどんどんアクセスし、自分をアピールして面接のクローズドリストに入れるように頑張ります。周囲の学生を見ていると、とくに投資銀行などの金融系はネットワーキングが大切で、忙しい1年目のFall termにも授業のあとで企業のディナーなどに頻繁に行っていました。日本と違い名刺交換の文化がないので、企業説明会で出会った人の名前を憶えて、LinkedInなどで申請し、ネットワーキングすることが重要になってきます。
【シップサークル】
企業の説明会やネットワーキングパーティーに行くと、だいたい後半のパートは数人の学生が企業の社員を囲むシップサークルと呼ばれる会話の時間になります。自分から、興味のある部署の人に話しかけて、会話の中で自分をアピールする必要があります。さらに、ここでは周囲の学生への配慮も見られているので、独りよがりに話すのではなく、会話のバランスを取りながらも自分の情熱を伝えることが大切になります。授業とは違い、周囲の話声でうるさい中、上手く自分をアピールすることが必要になります。
【GPA】
アメリカのコンサルティングや金融は、他の業界と比較して、学生に対して高いGPAを求める傾向があります。FuquaでのFall Term (8月-12月)の成績がインターンの選考に直結するため、コンサル、金融を目指す学生はかなり成績に敏感になります。
私のような、純ドメ日本人がアメリカでのオファー獲得を目指すと、On Campusリクルーティングの機会を有効活用することが良いかもしれません。MBAを採用するほとんどのアメリカの有名企業はFuquaをターゲットスクールにしてくれているので、選択肢も豊富です。授業のグループワークなどで忙しい一年目のFall termにもなるべく企業説明会に出席して、シップサークルなどのアメリカのネットワーキング文化に徐々に慣れていくことがお勧めです。