旧愚だくさんブログ

愚だくさんブログ過去記事蔵です。

アンチョコ本、見つけた!

2007年05月12日 | 本と雑誌
知っておきたい日本の仏教 知っておきたい日本の仏教
価格:¥ 500(税込)
発売日:2006-07

これって良い!すご~く簡潔に完結(笑)してる。
最近は、時間が出来るとチマチマと読んでいる本。

この本の冒頭にて、著者が
「今回、仏教に関する身近な疑問にすべて答える本をまとめてみた。葬式のしきたり、お寺のつくりや仏具の意味など、今さら恥ずかしくて人に聞けない、といった細かいことを一つ一つ解説していった。」
と書いている。

今さら恥ずかしくて、人に聞けない、のは寺族の方だよなぁ・・・マジで。
しかし、仏事のあれこれを聞かれてしまうのが寺院の立場・・って、そりゃトーゼンなのだが、突然掛かって来た電話にて、まるで予想だにせぬ疑問を投げかけられると、返答に窮する事もしばしば。
それも、真言宗も曹洞宗も浄土宗もごちゃ混ぜにした上で「私は仏教徒」と考えてらっしゃる方が少なくないから、真言寺院にとって全く見当違いの質問をされる事も少なからずなのだ。
例えば「そちらでは座禅を組ませて貰えますか?」との問い合わせが来れば(ウチに来るのは、このパターンが多い)、座禅は禅宗のものであって真言宗には阿字観と言う座禅に似たものがある、を即座に回答して差し上げるのが寺庭に出来るささやかな布教であると思う。
しかし、中々ねぇ・・・。
以前には「真言宗には、南無妙法蓮華経や南無阿弥陀仏に代わるものがありますか?」と聞かれ、大いに面食らった。
だって、真言宗では南無妙法蓮華経と何度も何度も唱える様な「御題目」はやらない・・・しかし、だからと言って無いとは言い切れないし、無いとは言いたくない。
で、調べる為の猶予時間を貰って副住職に聞いたところ、「それは、南無大師遍照金剛に当たるね」・・・で、そうお答えした。まったく、冷や汗ものだぜ~。

この本は在家の方々と言うよりは寺族が読んで納得のアンチョコ本だと思う。
出来れば在家の方々は読まれぬ様に・・・なんてね。