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冬山遭難 過去10年で最悪

2013年02月06日 | 山の情報
北アルプス大天井岳で、遭難者をヘリコプターで救出する長野県警=長野県警提供


冬山遭難 過去10年で最悪

年末年始 死者・不明13人

未熟な登山者の規制求める声も



冬山遭難が相次いでいる。
規制を求める声が、山岳界からも出始めた。

昨年12月からの冬山シーズンで、全国の登山者が集中する北アルプスの長野、岐阜両県の山岳遭難(2月4日現在)は計21件、28人。
3日には岐阜県で40歳男性が行方不明になった。
これで死者・行方不明者は計10人に達し、過去5シーズンと比べて最悪だ。
警察庁がまとめた年末年始(昨年12月29日~今年1月3日)のデータでも、全国の死者・行方不明者は13人で過去10年では最悪という。

遭難の大きな理由は悪天候だが、登山者の体力や技術、経験の不足も目立つ。

北アルプス西穂高岳(2909m)では今冬、50歳の男性が急な斜面で、深い雪をかき分けて登るうちに体力を消耗し、低体温症が原因で凍死した。
このとき4日程度は必要な呼びの食料・燃料を1日分しか持って行かなかった。

岐阜県警飛騨方面隊の児島宏治隊長は
「冬は台風並みの風が吹く。早めに撤退すべきだった」
と判断の甘さも指摘する。
同岳はロープウエーで手軽に2千メートルの稜線に行けるため、初心者が増えている。

比較的難しくないとされる北アルプス大天井岳(おてんしょうだけ2922m)でも、男女2人が長野県警に救助された。
日本勤労者山岳連盟の川嶋高志事務局長は
「登山ブームで、初心者が手軽に冬山に行く。山岳会が経験や技術を伝える機会が減り遭難が増えている」
と嘆く。

一方、2県に隣接する富山県の北アルプスは冬の遭難が少ない。
剱岳(2999m)一帯は「富山県登山届出条例」で積雪期登山を規制。
2001年度から9年連続で、条例地区の冬山遭難はゼロだった。

1960年代に冬の剱岳で遭難が多発し、66年に条例を定めた。
登山届の提出を義務づけ、冬山経験や装備、食料などに不備があれば勧告し、未熟な登山者を排除するようになった。

それでも今冬に4人が雪崩に巻き込まれ、行方不明になった。

登山に全国共通の公的なルールはない。
安易な冬山登山を規制する条例を持つ自治体は富山県のほか、谷川岳の遭難防止条例がある群馬県だけだ。

米国では北米最高峰マッキンリーで登山届の提出を義務づけるなどの規制がある。
また、ネパールや中国などはヒマラヤ登山の際に許可が必要となる。

日本の山岳界はもともと
「登る自由を法律で規制するのは反対」
という立場だった。
しかし今、日本山岳協会の内藤順造副会長は
「条例の役割は大きい。経験のない登山者が入れない防波堤となっている」
と話す。

(近藤幸夫)


<上記は、2013年2月5日付け、朝日新聞朝刊より転載>

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