透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

江別高校デザイン科展示会と講演会「知里幸恵ノート」と『アイヌ神謡集』

2020-10-18 20:30:40 | 日記

晴れ。最低気温2.6℃、最高気温18.5℃。

午後から北海道立図書館へ。青少年アートギャラリーでは北海道江別高等学校生活デザイン科で学ぶ生徒さんたちの作品展が催されていました。

この学科は専門的な知識・技術を習得するために、2年生から染色・インテリアコースと服飾コースに分かれて学習を深めるとのこと。デザインの知識・技術を基した発想力や表現力がそれぞれの作品に昇華されていたように思います。

若々しい力で創り出された作品がこうした発表の場を得て、多くの方の目に触れることは、個々のモチベーションアップに大いにつながることでしょう。それは地元にとっても刺激になり、地域の活性化にもつながる良い取り組みだなと思いました。

14時から16時までは館内研修室で講演会があり、耳を傾けて参りました。講演の題名は「知里幸恵ノート」と『アイヌ神謡集』。この講演はアイヌ文化普及啓発事業の一環とのこと。講師は矢崎春菜氏。(公益財団法人アイヌ民族文化財団・国立アイヌ民族博物館研究学部展示企画室学芸員)

矢崎氏はアイヌの口承文芸、アイヌ語が研究分野だそうで、休憩をはさんでの後半で神謡集の中からいくつかの物語を節をつけて謡いあげて下さいました。その節回しが耳に心地よく、お話の内容も理屈があっていて納得がいくものでした。改めてアイヌの方々の倫理観や文化に目を瞠らされた次第です。

同館で先日まで展示されていた神謡集などが表記されている「知里幸恵ノート」は1974年、金田一京助の遺族により北海道立図書館に移管されたもので、2010年に道指定有形文化財となっています。

図書館を出ると秋の陽はもうずいぶん傾いていて、ポプラの木の影が長く伸びていました。

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