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北海道新聞本日付夕刊のコラムに「もてなしの言葉」という一文が掲載されていた。ハワイの先住民族の言葉「アロハ」は歓迎の意を込めた「こんにちは」のあいさつとか。アイヌ語では「イランカラブテ」で「あなたの心にそっと触れさせて」という意味が込められているという。筆者の小坂洋右氏は「あなたの心にそっと触れさせて」とは、何とも奥ゆかしいと書かれていたが全く同感だった。
「こうした心で人と接すれば、ぎすぎすした対立や摩擦は起きないだろう。」と続けていたが、本当にほんとうにホントウニそう思う。
また、「考える」に当たる「ヤイコシラムスイエ」は「自らの心を揺らす」と解釈できるそうだ。
「イランカラブテ」も「ヤイコシラムスイエ」もその意味するところは何と率直でありながら、奥深く、心に沁みるのだろう。初めて知ったこの二つの言葉、忘れないように心に留めておきたい。
道外からの観光客をアイヌ語の「こんにちは」で迎える「イランカラブテ」キャンペーンが28日から始まり、国や道などで推進協議会を組織しホテルや観光施設でもてなしの言葉として使ってもらおうとのこと。民族には固有の発想と世界観が一体のものであることを道外の方だけではなく、道民にも感じ取ってもらえたらうれしいとコラムにあった。
北海道民の一人として、考えさせられたコラムだった。