2010、2011年 月別発電量、燃料消費量の比較

震災、原発の停止と2011年は電力業界にとって激動の年となりました。節電や原発の停止でどの位の影響があったのか?電気事業連合会の発受電速報からグラフを作ってみました。

出典:電気事業連合会 発受電速報 
http://www.fepc.or.jp/library/data/hatsujuden/index.html

2010、2011年 方式別発電量比較



(クリックで大きく見られます)
注意:揚水動力、新エネルギーは2010年5月からのデータ公開となっているため、2011年分も5~12月で集計、比較しています。

2011年の全体の発受電量は前年比4.7%減。通常、夏にピークとなる発受電量が、2011年には1月が約923億kwhで最大となりました。(2011年8月は約830億kwhで前年比約12%減)。原子力の発電量は月ごとに削減幅が拡大。12月には前年同月比75%減に(2011年は前年比43.4%減)。火力発電は9月から増加量が大きくなり、12月には前年同月比約42%増(2011年全体では18.3%増)。原子力の減少分を火力と節電でまかなった形です。

揚水動力は2010年は5月からのデータのみですが、5~12月の比較では12.6%の減少。これは原発の停止に伴うものでしょうか?特に8・9月は約30%の減少となっています。


燃料消費量 石炭・LNG


燃料消費量 原油・重油



(クリックで大きく見られます)

燃料消費量では、2011年全体で石炭は0.8%減と前年とほぼ変わらず。LNGは18.4%、重油54.7%、原油105.6%増と重油、原油の増加が大きくなっています。月別グラフで見ると、LNGの消費量は5月以降、前年同月比15~34%増加。重油・原油は10月以降、大幅に増加しています。

このように2011年は日本の電力事情は大きく変わりました。節電による消費電力の減少、原子力発電の大幅な減少と火力発電の増加。火力発電の燃料消費、燃料費は大きくなっています。今後、日本のエネルギーをどうまかなうのか。リスクとコスト、そして対策のための時間も含めて真剣に考えるなければなりません。


*追伸*
このような発受電・燃料消費のデータは、PDFファイルで公開されています。これは、集計するのに大変手間がかかります。時系列でのCSVファイル、せめてHTMLでの公開をお願いします。(情報公開のあり方もそろそろ見直して欲しい)


関連ページ
LNG輸入が過去最高=火力発電で需要拡大-昨年
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201203/2012030800831
電力10社の燃料消費、重原油2.1倍・LNG1.3倍に
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E3E1E281968DE3E1E2E1E0E2E3E08698E2E2E2E2


2012/3/13 更新
東日本大震災発生から1年が過ぎました。改めて、亡くなられた方のご冥福と、被害にあわれた方へのお見舞いを申し上げます。
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