サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

健康心理学13(2)

2009-07-22 03:45:38 | Weblog
QOLの2つめの話(つづき)

CPTEDの原則にしたがった街作り、地域作りのコンセプトを紹介しました。

また、このコンセプトから、地域の防犯で必要な4つの働きかけ原則をあげました。

私たちのグループは、こうした観点から、青色のLED防犯灯を設置することによって監視性を強化する目的で介入することを提案。

地域での防犯・美化の取り組みに、青色LED防犯灯導入の提案がどう議論され、地域の人たちの領域性確保に役立つかを検討中です。

なお、広島の福山大学との共同研究で、現在おこなっている研究の一部を紹介させてもらいました。

福山大学の平伸二先生、スライドを一部使わせていただきました。

それにつけても、05年設置前後の犯罪発生数の減少はすごいですね。

なんでまた青色防犯灯を設置しただけで昼間の犯罪も含めて減少したのでしょうね。

1)青色LED照明自体が薄気味悪くて近づきがたいからか

2)青色は夜の目でみると大変目立つ色だから犯罪者にとって近づきがたいから

3)変わったことをしたので、周辺住民がことさらその地区を見張るようになったから犯罪しづらくなったから

のどれでしょうね。

いずれにしても、犯罪が減るのはすばらしいことで、地域のQOLを高めました。

健康心理学のゴールはこのように、個人の健康だけでなく、地域全体の健康度やQOLを高めることであり、そのための働きかけこそが健康心理学的介入と呼ぶにふさわしいものなのです。

2009/07/21記



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